議員日誌

ウベボード解散問題で宇部興産に要請行う

 昨日、日本共産党山口県議団(藤本団長)と日本共産党宇部市議団(荒川憲幸団長と日本共産党北南地区委員会藤井岳志若者しごと相談室長は、宇部興産(竹下道夫代表取締役社長)に対して「『子会社(ウベボード株式会社)の解散』についての要請を行いました。

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   要請書を提出後、宇部興産本社前で撮影

 宇部興産は、9月30日、連結子会社のウベボード株式会社等3社の業績悪化を理由とした、解散及びそれに伴う特別損失計上を発表しました。
 要請書は、ウベボードの解散について「長年ウベボード社等3社の業績向上を目指して、一生懸命貢献してきた従業員やウベボード社等3社に関わる業者等、その裾野や地域経済にも重大な影響を及ぼすもの」「宇部興産は、山口県や宇部市からも財政的支援、便宜供与等も受けており、宇部市の中心的企業としての社会的責任も有しており、ウベボード社等3社の一方的な解散発表及び同業種の他県での新会社設立はあまりにもこうした影響、配慮を考慮しないもので、企業倫理にも反するもの」と批判しています。
 その上で、要請書は、「事業再編に関わって、雇用や生活の直撃を余儀なくされている従業員に対する対策、影響を受ける地域経済に対する対策について、関係する労働組合や山口県、宇部市との誠意ある協議がなされるべきではなかったか」と指摘し、以下の5点を要請しました。
①ウベボード社等の解散を白紙撤回し、現状での事業再編を検討してください。
②事業解散・再編については、解散される事業の債権・債務は従業員の雇用、労働条件も含めて再編される事業へ引き継いでください。
③仮に、ウベボード社等の解散を回避できない場合、新会社に採用されない従業員のうち希望する全員を宇部興産グループ内で雇用してください。
④従業員の雇用や地域経済を守ることについて、改めて労働組合や従業員代表、関係行政諸機関と協議してください。
⑤上記4点に関わる情報等は、関係者、関係諸機関に逐次公表してください。
 宇部興産は、金次宇部渉外部長らが対応しました。
 ウベボードの社員は172名。トキワ興産に53名。来春退職する2名を除き、223名の雇用を確保する必要があります。
 223名の内、宇部地域で働いている方が約140名おられます。この方々の希望を最大限尊重しなければなりません。
 金次宇部渉外部長は、ウベボード従業員の再就職の確保について「①静岡県富士市に設立する新会社(70名)。②宇部興産グループ内での再雇用。③再就職支援会社での再就職の斡旋を考えており、先週、該当する従業員に求人状況を伝えた。今週、それぞれの従業員の再就職の希望を集約する予定である。マッチングした従業員から採用試験を受けてもらうことになる」などと答えました。その内、宇部興産グループ内で再就職枠については、「承知していない」と答えました。
 私たちは、「宇部地域で働いている140名の従業員が引き続き宇部市で働けるよう、宇部興産グループでの再就職を確保すべき」と重ねて求めました。
 これに金次宇部渉外部長は「そのように努力したい」と答えました。
 私たちは、近く、交渉結果を従業員に周知する活動に取り組もうと話し合っています。
 ウベボードの関係者の皆さん、様々なご意見は引き続き、私の方にお寄せ下さい。要望は、宇部興産や山口県などに伝えていきたいと思っています。
 皆さんのご意見をお待ちしています。

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