議員日誌

秘密保護法案、参院委員会で採決強行

 特定秘密保護法案は今日の午後、参院国家安全保障特別委員会で自民、公明両党の賛成多数で可決されました。

 与党は、強行につぐ強行で、法案を成立させようとしていますが、絶対に認められません。

 日本共産党の仁比参議院議員は、この異常さを「世論に追い詰められ数に頼んだ焦りの姿」と表現しましたが、仁比氏が指摘する通り、国内外でこの法案に反対や懸念の声が広がっています。

 一つは、山田洋次監督や吉永小百合さんらによる「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」の呼びかけです。

 「心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち・・・とても容認することはできません」

 次に、ノーベル賞受賞者の益川敏英氏・白川英樹氏ら「特定秘密法案に反対する学者の会」の声明を紹介します。

 「『秘密国家』・『軍事国家』への道を開く法案に『学問と良識の名において』反対する」

 次に日本歴史学協会の緊急声明です。

 「本法案が示す軍事優先の姿勢は、憲法の平和主義の原則とは本来両立し得ない」「歴史の真実の検証が不可能になり、歴史研究にとって大きな妨げとなる」

 次に、日本ペンクラブ(浅田次郎会長)の声明を紹介します。

 「市民による秘密への接近を厳罰をもって規制することは、この社会の内部にも、近隣諸国とのあいだにも疑心暗鬼と敵対感情を生じさせ、不穏な未来をもたらす」

 次にピレイ国連人権高等弁務官(2日)の発言を紹介します。

 「日本国憲法と国際人権法が保障する情報アクセスと表現の自由の権利を適切に守る措置のないまま法制化を急ぐべきではない」

 最後に国連人権理事会のフランク・ラ・ルー特別報告者(11月22日)の発言を紹介します。

 「内部告発者や秘密を報じる報道関係者にとって深刻な脅威を含んでいる」

 日本国憲法と国民主権、基本的人権、平和主義を根底から覆す希代の悪法は、きっぱり廃案にすべきです。

 私は、与党の参院特別委員会での強行採決に抗議し、更なる強行は許されないことを強く訴えたいと思います。

 特定秘密保護法案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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