先月、亡くなられたやなせたかしさんの生前の著書「わたしが正義について語るなら」が今月、ぽぷら新書として刊行されました。
私は、先月22日から県議会の会派の視察で、高知県を訪ねました。23日、高知県香美市にある「アンパンマンミュージアム」を見学しました。
その時の感動が未だに胸にあるせいか、やなせさんの本を一気に最後まで読みました。
まず、感動したのは、やなせさんの生い立ちです。
やなせさんが5才の時にお父さんが亡くなられ、お母さんが再婚されたことを契機に、やなせさんは、叔父さんの養子になります。
やなせさんは、叔父さんの家でずっと孤独を感じていたといいます。
そして自殺も考えたそうです。
やなせさんは、大学卒業後、戦争に兵士として出兵し、27才で終戦を迎えます。
あんぱんまんが生まれたのがやなせさん50才を過ぎてですので、実に、25年近く、様々な仕事を経験します。その辺りの話もとても面白く読みました。
私がこの本で一番共感したのは、「ぼくが考える未来のこと」の中の文章です。
「ひとつはっきり言えるのは、戦争は良くないということ。(中略)戦争は、国家の意思でやるものです。その中に国民がまきこまれるわけですね。国家と殺人は全然違う。例えば日本とロシアが戦争をしたって、個人は何も相手を憎んでいるわけでもない。それが国家ということになると戦いになって国民は犠牲になるわけです。」
私は、やなせさんの遺志を引き継いでいこうと思いました。
やなせさんは、この本の最後で、「アンパンマンのマーチ」を引用し、「ぼくが正義という言葉に込めたい思いは、この詞の中にあります。」と結んでいます。
「そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけがともだちさ ああアンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため」
私も愛と勇気をともだちに、みんなの夢をまもるために、議員活動を続けていこうと思いました。
やなせたかしさんの「わたしが正義について語るなら」は私の座右の書の一つになりました。
やさせさん大切なメッセージをありがとうございました。
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やなせさんが「正義」という言葉に込めた思い… 「そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけがともだちさ ああアンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため」…
今、学校現場で苦しんでいる子どもたちがたくさんいます。お父さんやお母さんもです。世の中が変わらないと子どもたちの未来が危ないと切実に感じて日々過ごしています。疲れて帰宅して、このブログを読ませてもらっているうちに、涙が溢れてしまいました。
私もやなせさんの思いを引継ぎたいと思います。
by Setsuko Nishimoto — 2013年11月12日 19:15 PM