議員日誌

母べえ

 山田洋次名作映画DVDマガジンVol.16「母べえ」を観ました。

 この映画は、08年の作品です。

 5年前、私は、映画館でこの映画をしっかり観たのですが、映画館で観る時より、今、DVDで観た時の方が流す涙の量が多かったと思います。

 それは、私が、5才年を取り、子どもたちが5才大きくなったからでしょう。

 映画の中の照美が、ちょうど私の小学校3年生の娘と同じ頃です。

 吉永小百合演じる母べえが、坂東三津五郎演じる父べえが亡くなったことを知り、「父べえは、どんなに、子どもたちに会いたかっただろうか」と語るシーンがあります。

 可愛い子どもたちを残して息を引き取る父の無念さに心を打たれました。

 父べえの死の理由は、治安維持法違反で、逮捕されたことです。

 そして、父べえが拘留されて以降、野上家を守った浅野忠信演じる山ちゃんも戦争に行き亡くなります。

 DVDマガジンは「父べえを拘置所内で死なせ、やさしかった山ちゃんの命も奪った悲しい戦争を経て、戦後の日本国憲法第21条は留保もなく表現の自由を保障してきた。しかし、憲法改正を党是に掲げる自民党が昨年発表した草案では、第21条に第2項が新設され、「公益及び公の秩序」を害することを目的とした結社は認められないという留保がつく。」と書いています。

 娘を想う父を死なせた、治安維持法や戦争の時代に、逆戻りさせてはならない。

 私は、この映画を観て、自分の娘を想いながら、そう決意したのでした。

 今の時代こそ、「母べえ」を一人でも多くの人に観てほしいと思います。

 「母べえ」をご覧になった皆さん感想をお聞かせ下さい。

 

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