議員日誌

映画「終戦のエンペラー」と麻生発言

 本日、ピーター・ウェーバー監督の映画「終戦のエンペラー」を観ました。

 マッカーサー元帥は、日本にやってきて、ボナー・フェラーズ准将に「戦争における天皇の役割」を10日間で探れと指示をだします。

 映画は、ボナーの日本での10日間を克明に描いた作品です。

 この映画は、「天皇の戦争責任がなぜ問われなかったのか」「戦後の日米同盟関係がどのように構築されていったのか」など日米戦後史のスタート地点を知る上でリアルな映画だと感じました。

 マッカーサーの私邸で、天皇が、マッカーサーに語るシーンがあります。

 天皇は、「責任は全て私にある」と発言しました。

 このセリフが事実であったかどうか検証していませんが、この言葉に、この映画は、「戦争に対する深い反省」の姿勢があることが分かりました。

 時同じくして、7月29日麻生副総理が、ナチス政権の「手口に学んだらどうかね」と発言し、今日、この発言が、国際社会で大きな波紋を広げています。

 志位委員長は、この発言について「ナチズムを肯定する許し難い発言であり、麻生氏の閣僚としての資格はもちろん、日本の政治家としての資格が厳しく問われる問題である」との見解を明らかにしました。

 また、志位委員長は、「戦後の国際秩序は、日独伊のファシズムと侵略戦争への断罪を共通の土台としてつくられているものである。その土台を否定するものに、国際政治に参加する資格も、日本の国政に参加する資格もないことを強調しておきたい」とも述べています。

 戦争を語る時、表現者は、深い反省から出発することは、国政社会の常識だと思います。

 日本の政府中枢の政治家が戦争、それもナチスを肯定することは、決して許されるものではありません。

 麻生氏には、終戦のエンペラーを観ていただき「天皇」の言葉に耳を傾けてほしいと思います。

 映画「終戦のエンペラー」をご覧になった皆さん、感想をお聞かせ下さい。

 麻生氏のナチス肯定発言をどのように感じておられますか、感想をお聞かせ下さい。

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