書店に「神様のカルテ3」が並んでいました。
1・2と映画を観た私は、誘惑に勝てず購入。
今、二話まで読み終えました。
一止医師は30歳。一止は、24時間・365日対応の本庄病院で頑張っていました。
御嶽壮も健在で、妻の榛名姫の仕事も順調で写真集の準備に入っているそうです。
医局では、大狸先生、砂山、進藤の常連の中に、古狐先生没後、その穴を埋めるべく、小幡先生が加わりました。
第一話「夏祭り」は、金魚屋・横田さんを中心とした物語。
横田さんは、アルコール性肝硬変の患者。その横田さんが病院から失踪します。
失踪の理由は、本書を手に取っていただいてからということで、ここでは触れませんが、私は、このエピソードに涙したことだけは記しておきます。
第二話「秋時雨」は、東西主任看護師と患者の榊原さんを中心とした物語
榊原さんは、喘息と肝機能障害で入院。
東西看護師と榊原さんとの関係は、これも本書を手に取っていただいてからということでここでは触れませんが、このエピソードも私の心を揺さぶったことを記しておきます。
本書の帯に、全国の書店店員の方の感想があります。その中に、「真っ直ぐに届いてくる言葉の数々に、涙なしには読めませんでした。人生は生きづらい。でも、素晴らしい。」というものがありましたが、全く同感です。
患者さんの人生は、最悪といっていいものなのかも知れません。
しかし、その一人一人の人生に光を当てて、「でも素晴らしい」それぞれの人生であることを描き出している作家の夏川さんは素晴らしいと思います。
他の感想に、「ここまで来たら『神カル』を一止が大狸先生になるくらいまで描く大長編シリーズにして欲しい」というものがありましたが、私も同感です。
まだ、「神カル」に触れていない方は、羨ましい。ぜひこの夏、1巻から一気読みをお薦めします。
作家の夏川さんも長野県の地域医療を支える医師の一人だということです。
医師である夏川さんだから描ける物語というだけではなく、文士としての力も存分な夏川さんならでは物語だと思います。
とにもかくにも、「神カル3」の第三話に急いで目を転じることにいたしましょう。
読書は心を豊かにしてくれます。
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