昨日、ルネサスエレクトロニクスは、2013年3月期第一四半期決算概要を発表しました。
「生産構造対策および人的合理化施策」として「3年を目途に生産拠点の再編全体を推進」する工場を明らかにしています。
具体的には、山口工場の後工程は、「13年度下期集約予定」。柳井工場は、「3年を目途に集約を検討」とされています。
尚、山口工場の前工程は、「1年を目途に譲渡検討」とされています。
以上の内容は、ルネサスエレクトロニクスのホームページに示された資料で検証することができます。
今朝の新聞報道などを勘案すると、「集約」とは「閉鎖」を意味するものと思われます。
ルネサスのリストラ計画は、山口県内の工場に最も深刻な雇用不安を引き起こすものとなりそうです。
また、山口新聞は、昨日行われた記者会見で、赤尾社長が「9月に予定している早期退職の募集で想定の5千数百人に達しなかった場合の整理解雇について『可能性は否定しない』と述べた」と報道しています。この点も今後、重大な問題となってくることが予想されます。
ルネサスは、純損益の増大をリストラを行う理由としています。
しかし、ルネサスエレクトロニクスの2011年決算では、2,887億円の内部留保が存在します。
1979年東京高裁で示された整理解雇の4要件の第一は、「整理解雇を行うには、削減をしなければ経営を維持できないという程度の必要性が認められなければならない」とあります。
ルネサスは、整理解雇しなければならないような経営状況なのでしょうか。
そうでないなら、ルネサスの身勝手なリストラ合理化と言わざるを得ません。
ルネサスのリストラ計画の具体的提案に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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