議員日誌

雲外蒼天

 ここ数日、高田郁著「みをつくし料理帖」シリーズの世界に浸っています。

 一巻の「八朔の雪」を読み終え、今、二巻の「花散らしの雨」を読んでいます。

 天涯孤独の身である澪が、艱難辛苦に耐えながら一歩づつ自分の夢を実現していく姿に、私自身励まされます。

 一話づつキラリと光るドラマが描かれています。

 一巻の最後では、幼なじみの野江との出会いが劇的に描かれています。

 この章に「雲外蒼天」という素晴らしい言葉がありました。

 そうです。雲の上はいつも青空なのです。明けない夜はない。止まない雨はありません。

 心に残る一言です。

 二巻の冒頭では、つる家の新しい使用人としてふきが登場します。

 ふきに裏切られますが、澪はふきを裏切りません。

 澪の懐の深さに完敗です。

 これから、澪の身に何が起きるのか、どう乗り越えていくのか、これほどワクワクする小説は久しぶりです。

 この本と出会った、NHKラジオの番組で、リスナーの20代のお母さんからの投稿が紹介されました。

 「この本を産まれたばかりの子どもを背負いながら読んでいます。主人が、その姿を見て『まるで二宮尊徳だ』と言いました」というものでした。

 それだけ引き込まれる小説だということに、私自身、今、納得しました。

 「みおつくし料理帖」ファンの皆さん、感想をお聞かせ下さい。

 

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