議員日誌

小説「小川の辺」

 藤沢周平原作「小川の辺」を読みました。

 文庫本で、わずか40ページの短編ですので、すぐ読めます。

 この短編は、藤沢文学の最高峰という評価もあり、エッセンスが詰まっています。

 「義」を最重要視する時代だからこそ、人々の「情」の深さが作品から伝わってきます。

 兄は、藩命を貫かねばならぬ。妹は、夫である佐久間を支えなければならぬ。

 兄弟それぞれの「義」は絶対だが、そこにそれぞれ「情」があります。

 これ以上詳しく書くと結末が分かってしまうので、この辺にしておきますが、ラストが泣かせますね。

 そして、希望も繋いでくれるラストですね。

 7月2日から映画は全国公開です。

 兄朔之助に東山紀之さん、妹田鶴に菊池凛子さん。監督は、「山桜」に続いて、藤沢作品二作品目の篠原哲雄さんです。

 40ページの短編がどのような映像になるのか、とても楽しみです。

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