本日、第30回宇部市立西宇部小学校卒業証書授与式が行われ、PTA会長としてあいさつを行いました。
あいさつの要旨は以下の通りです。
卒業した62名の皆さんの洋々たる未来を願っています。
ご卒業おめでとうございます。
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卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。多くの来賓の方々のご臨席に感謝いたします。そして、保護者の皆さんにもPTAを代表して心からお喜びを申し上げたいと思います。
さて、卒業される皆さんは、東北関東大震災の1週間後という歴史的な時に卒業式を迎えることになりました。死者行方不明者が1万5000千人を越えました。亡くなられた方々に哀悼の意を申し上げるとともに、37万人ともいわれる避難生活を送っておられる方々にお見舞い申し上げたいと思います。
私には、忘れられない出来事があります。それは、1985年1月28日、今から26年前、私が大学1年の冬の事です。バス3台で、体育の授業のため、長野県に向っていました。3台目のバスがカーブを曲がり切れず、川に転落しました。私は、2台目のバスに乗っており無事でしたが、一瞬の内に、冷たい川の中で22名の同級生の命が奪われました。
私は、亡くなった多くの同級生に背中を押されて、今日まで、生かされてきたことを実感しています。
さて、3月11日、東北地方の多くの小学校6年生が津波に飲み込まれました。無事だった子どもたちの多くも、卒業式迎えられない、中学校の入学式の目途も立たない状況だと思います。もっと友だちと遊びたい、もっと勉強したいと思いながら亡くなったり、不自由な避難所で生活を送っている東北地方の同級生たちに、思いを馳せる日にしましょう。そうすれば、勇気が湧いてきます。辛い時こそ、彼らに思いを馳せて下さい。きっと、彼らから勇気をもらって困難に立ち向かっていけると思います。
最後に、イナズマイレブンのテーマ曲「僕らのゴォール」から私の好きな歌詞を卒業生の皆さんに送りたいと思います。「僕らは幸せになるために生まれてきたんだ」「僕らは幸せにするために生まれてきたから」
卒業生の皆さん、一人一人の幸せ見つけてください。その幸せを実現するために力強く生き抜いてください。辛い時は、30周年記念で植えたクヌギの木を見に母校に立ち寄って来て下さい。木は力を持っています。母校に残った私たちは、クヌギの木を大切に育てていきたいと思います。
卒業生の未来を信じ、PTAを代表してのあいさつといたします。
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卒業式後、在校生によう花のアーチをくぐる卒業生
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