NHKラジオで深夜便の再放送が日中に流れていました。
その番組は、菊池寛賞を受賞したNHK「無縁社会プロジェクト」取材班の方々へのインタビューです。
私は、NHKスペシャルで昨年放映されたテレビは見逃していましたが、インタビューだけでもとてもインパクトを感じました。
日本人が共通して考えなければならない日本深部を抉った内容です。
早速、文藝春秋社から刊行された、NHK「無縁社会プロジェクト」取材班編著「無縁社会」を書店で購入して読んでいます。
この本の冒頭に出てくる「行旅死亡人」という言葉も初めて知りました。
警察でも自治体でも身元がつかめなかった、無縁死のことです。
しかし、この無縁死の数は、どこも把握しておらず、NHKの独自調査で、年間3万2千人であることが分かりました。
年間の自殺者の数に匹敵する方々が、誰にも看取られずに死んで行っているのが日本の実状です。
警察庁が発表したH21年度の山口県自殺者数は、416人となっています。ほぼ同じ人数の方が県内で無縁死されていると考えると、この問題を山口県政にとっても直視し、何らかの対応を取らなければならない問題だと言えます。
50歳の時点で一度も結婚したことのない人の割合を「生涯未婚率」と言うそうです。この言葉も初めて知りました。
国立社会保障・人口問題研究所『日本の世帯数の将来推計」によると、男性の場合、2005年に16%だった生涯未婚率が2030年には30%と3人に1人にのぼる見込みです。
この問題についても国や県として直視し、対応が必要な問題です。
冒頭紹介したインタビューで、取材班の方が、「無縁社会の中で、縁を再構築していく取組みをしている方々を取材し、近く番組にしたいと思っている。」とも話していました。
続「無縁社会」は是非、テレビで観たいと思います。
まだ、読み始めたばかりですが、本の「無縁社会」からも多くの事を学び、今後の仕事に生かしたいと思います。
日頃の生活相談でも「無縁社会」を痛感する事案に度々出会います。政治の役割も重要だと痛感します。
皆さん「無縁社会」についてどのようにお考えですか。NHKテレビや本の感想もお聞かせください。
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