議員日誌

ツリーハウス

 大学の友人からの年賀状に、「角田光代が面白い」とあり、今、角田光代の最新刊「ツリーハウス」を読んでいます。

 角田光代さんの本は数冊読んでいますが、最高傑作は「八日目の蝉」でしょう。NHKでドラマ化もされ、今年は映画にもなります。とても楽しみです。

 角田さんの作品は、「八日目の蝉」以降、ぐっと奥行きが増したことを「ツリーハウス」を読んで確信しました。

 物語は新宿角筈にある「翡翠飯店」の歴史を辿りながら展開しましす。

 歴史というと背景ばかりで、固苦しくなるのですが、角田さんの文章はそうではありません。

 戦時下の風景も現代の風景も、人物の想いが中心に描かれているのでとてもリアルです。

 物語は、満州からスタートします。満州は一回旅行で行きましたので、とてもリアルに感じます。

 今年は、日本が満州で戦争を始めた「満州事変」から80年の年です。

 主人公のヤエさんも80代です。歴史の継承が求められます。

 満州で何があったのか、家族史を辿りながら事実を継承していくこのような作品はとても意義深いと思います。

 新年最初に読んでいる本格小説「ツリーハウス」。てとも読み応えのある小説です。

 

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