議員日誌

本日、宇部市内の大型事業を考えるツアーを行います。

 本日、「宇部市内の大型事業を考えるツアー」が行われ、私は案内役の一人として参加します。

 これからでも参加したいという方は、今日9:30分までに西岐波まるきにお集まりください。

 行事が終われば、そのまま、岡山市で行われる「地方自治研究全国集会」に参加します。

 そのため、ツアーの報告は出来ないようなので、今日私が案内する産業団地、宇部港湾、宇部湾岸道路に関する説明レジュメを以下添付しました。

 レジュメですので分かりにくいところがあろうかと思います。何かありましたらお問い合わせください。

・・・宇部市内の大型事業を考えるツアーレジュメ・・・

1、産業団地

①全体の状況
・産業団地の分譲実績は
 県関与産業団地(県土地開発公社と市開発公社が共同で開発・所有)だけでもH17年末に76.1ha73区画が売れ残り、これまでに売れたのは4.1ha8区画のみ。残りは、72ha65区画。特に、小野田・楠企業団地と宇部新都市は分譲ゼロ。
・利子補給の状況は
 土地開発公社が土地を売却する場合の価格上昇を抑えるために、H4年から県が公社に利子補給を行っている。H14年からは、毎年1億円を越え、総額が14億にまで膨れ上がった。
・買った企業に補助金が
 H18年から産業団地を買った企業に補助金を出している。これまでの最高の補助率は、宇部テクノパークの60%(県30%宇部市30%)だった。これまでの補助は、9件で2億2635万円。今年6月からは、全て、80%(県40%宇部市40%)となった。80%補助での実績はゼロ。
・県土地開発公社が解散される
 二井知事は、H24年度末に「公社廃止に目途」としていた方針を平成23年度末で公社の廃止に修正。その後は、残った土地は県そのものの土地になる。利子補給は、県の前払い金。このままでは、未分譲の簿価83億2800万円の価格で県は膨大な必要以上の土地を買うことになる。今後は、どの土地を宇部市と県が分け合うかが大きな焦点になる。
・その他の補助金も目白押し
 県は、その他、企業立地促進補助金の限度額をH20年度から10億を30億円に引き上げた。県関与産業団地で、企業立地促進補助金が3件2億4832.7万円。その他、宇部市独自に情報提供報償制度や1億円のイノベーション大賞が。

②宇部新都市
・S58年から取り組まれた宇部フェニックステクノポリス構想の学・住のシンボルとして、H3年頃から開発が進められる。この土地は、約150haの開発面積で、あくまでも宇部新都市第一期事業計画区域として整備。残り150haの第二期計画も存在していた。2000年には4000人住むフレームだった。
・現在14haを8割引きで売りだしているが買い手はゼロ。県公社解散時に、土地の分担をどうするのかも課題

③宇部テクノパーク
・山口テクノパーク・山口第二テクノパークなど近隣に売れ残った工業団地が残されているのに、宇部市に工業団地が少ない理由で、造成開始。宇部市内にも宇部新都市・宇部臨空頭脳パーク・小野田楠企業団地など売れ残り団地を抱え、宇部市は苦慮している。
・現在25万平米を8割引で売り出しているが、この5年間で売れたのは1区画のみ。分譲面積28.2haで分譲中が25.5haで分譲率は9.6%、最近C区画に地下水が汲めるようになった。

2、宇部港湾開発

①全体の状況
・H14年の宇部港港湾計画改訂に基づいて事業が促進。当初計画で総事業費は、765億円。その内県事業は685億円。当初194億円とされていた東見初地区港湾整備事業が400億円の事業に膨れ上がる。今後最大の事業は、新沖の山(当初事業費391億円)。
・最近の宇部港の動きとしては、①全国103ある重要港湾から43港の「重点港湾」に県内では岩国・宇部港が選ばれる②石炭などばら積み(バルク)貨物拠点港「国際バルク戦略港」に応募

②東見初港湾開発
・平成9年から事業開始。土地利用計画63haの内、最大は、緑地の19.5ha。埋立用材690万・の内、最大は、413.4万・のしゅんせつ土。宇部港しゅんせつのための埋める場所としての役割が大
・平成11年から一般廃棄物受入開始。H20年から産業廃棄物受入開始。県は、産業廃棄物最終処分場の整備地域の区分を撤廃し、県下全域に改定。東見初広域最終処分場は早ければ年内からでも全県の産業廃棄物を受け入れることに。産業廃棄物は平成35年まで受け入れるとしており、竣工の時期がずれる可能性も。

3、高規格道路

①全体の状況
・県内の高規格道路は、今年度だけで、144億円の整備費。全体の予算が削減される中、高規格道路整備費は確保される。一方で、県道の整備費は66億円と大幅に削減。柳井玖珂道路(250億円の計画)は高規格道路としての計画を凍結する。
・山口宇部小野田連絡道路(約40キロ)として高規格道路の整備が進む。事業化されているのが、①山口宇部道路(450億円)②宇部湾岸線(860億円)、小野田湾岸線(110億円)と計画が進む。調査区間(小野田湾岸線から宇部湾岸線までの6キロ、宇部湾岸線から東へ5キロ)や計画路線(調査区間から宇部有料道路まで)をこのまま認るか。

②宇部湾岸道路
・H6年から工事に着工。4.5キロに860億円。1キロが191億円。1mが1900万円。超豪華道路
・宇部興産道路を活用したロングランプ計画は、沿線住環境への影響軽減のため、道路幅10mから8.5mに変更される。しかし、10億円で宇部興産から道路を買取ることに変わりはない。
・190号線より南の宇部市、山陽小野田市民は、厚東川を渡るまでは、湾岸道路の1階しか走れない。やはりどう考えても無駄な道路としかいいようがない。

・・・終わり・・・

 それでは、ツアー及び全国集会に行ってきます。


 

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