議会だより

厚東川通信No287(2010年10月15日)

9月県議会報告シリーズ②国体参加資格問題

 

二井知事の責任は重大

 

二井知事は日体協との解釈と相違と言明

 

 藤本県議は九月県議会で国体参加資格問題を取り上げました。千葉国体で山口県選手団の住所詐称疑惑が全国問題化したことについて藤本県議は、「参加規定は明確に、住所を有し、日常生活をしている所と二条件をあげている。解釈の相違ではすまず、犠牲をこうむるのは純粋にスポーツを愛し練習してきた選手だ。県体育協会会長で選手団長を兼ねる二井知事はこの責任をどう考えるのか」と質問。県としても第三者調査委員会をつくること、五億円も税金をつぎ込むトップアスリート育成事業について使途を公表すること、を求めました。
 二井知事は、「国体選手の住所ルールが曖昧。日本体育協会とわれわれの解釈の相違だ」とつっぱね、あくまで来年の山口国体で「総合優勝に向け頑張る」と天皇杯至上主義の態度を重ねて示しました。トップアスリート育成で計八千百万円選手に補助していると答えました。

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9月県議会で一般質問を行う藤本県議

 

県議会総務政策委員会で

 

国体参加資格問題を質疑

 

 藤本県議は、県議会総務政策委員会で基地問題や国体問題の質疑を行いました。本会議で、太田局長は、「優秀な選手と業務委託契約をする事業に対して県体育協会が補助しているものがございます。今年度予算は八千百万円」と答えました。藤本県議は、この八千百万円は何人の選手に渡っているのか質しました。吉岡課長は、「三十三名」と答えました。藤本県議は、過去五年の推移を質しました。
 吉岡課長は、「H十八年、千三百万円が、四人に。H十九年は二千七百万円が十一人に。H二十年は、八千百万円が三十二人に。H二十一年は、一万千六百万円が四十人に渡った。」と答えました。
藤本県議は、指導経費として選手に渡るにしては高額ではないかと指摘し、指導を行った実績を明らかにすべきだと質しました。太田局長らは、「十二月議会までに、資料を提出する」と答えました。

 

矢矯川の災害現場を視察

 

 藤本県議は、県宇部土木建築事務所山田工務第二課長らとともに宇部市万倉矢矯川の災害現場を視察しました。矢矯川は、豪雨災害で大きな被害を受けました。 一番大きな被害は、土砂で川が埋まったことです。隣接する農業用水路との段差がなくなるほど、土砂で川が埋まりました。山田課長は「復旧できるよう努力したい」と語りました。

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 土砂で埋まってしまった宇部市万倉の矢矯川 

 

一気

 

県議会で「尖閣諸島海域における中国漁船領海侵犯に関する意見書」が採択されました。意見書案では、以下の五点を国に要望しています▼ 一、尖閣諸島はわが国固有の領土であるという毅然たる態度を、中国政府をはじめ諸外国に示すこと。二、中国政府に対し、今回の事件に関して厳重に抗議するとともに、再発防止策をも求めること。三、尖閣諸島周辺海域において、わが国の漁業者が自由かつ安全に操業・航行できるとともに、ガス田などわが国の天然資源や海洋資源が損なわれることのないよう適切な措置姿勢を明確にすること。四、司法当局は、今後発生が予想される同種事案に対し、国内法に基づき厳正に対処する姿勢を明確にすること。五、日本政府は、日中両国が事態をこれ以上緊張させることなく、平和的に解決できるよう努力を強めること▼平和解決を求めます。

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