今日、映画「花のあと」を観ました。
藤沢周平原作の映画は2002年「たそがれ清兵衛」、2004年「隠し剣 鬼の爪」、2005年「蝉しぐれ」、2006年「武士の一分」、2008年「山桜」
とありますが、全部観ています。「山桜」は宇部市で当初ロードショーがなく、少し後の特別ロードショーで観ました。
どの作品も、私の心に灯りをともし続けています。
今回の「花のあと」もそんな作品の一つになりました。
主演の北川景子がよかったですね。剣術もそうとう練習したのでしょう。違和感なく観ました。凛とした演技が冴えていました。
バレエ界から映画初出演の宮尾俊太郎も、ストイックな役にぴったりでした。
甲本雅裕もおおらな役どころを演じきっていました。
歌舞伎界の市川亀次郎も憎まれ役を好演しました。
見事なキャスティングですばらしい映画に仕上がりました。
藤沢周平は、不正を許さない正義感を貫く主人公の凛とした姿を時代小説を通して描き出す天才でしょう。
そのために主人公は不利で危険な道を歩むことになるのですが、その潔さを読む者は佳しとします。
監督が違っても、藤沢周平のこのメッセージが、映像化されたどの作品にも貫かれているので、私は、どれも好きです。
今回の映画も藤沢周平のメッセージがよく伝わってきました。
様々な困難を乗り越えて、夫婦として歩くことになる二人が写るラストシーンにジーンときました。
これからも藤沢作品の映像化は大歓迎です。
7月には、「必死剣鳥刺し」のロードショーです。今から楽しみです。
映画って本当にいいものですね。
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