議員日誌

月島慕情

 浅田次郎作「シューシャインボーイ」が入った短編集「月島慕情」の内、表題の「月島慕情」を昨夜読み、涙が止まりませんでした。

 私は、映画ではよく涙を流しますが、小説で、実際に涙が出てくることは稀です。

 涙が出た小説と言えば、重松清作「定年ゴジラ」とあといくつかです。

 底辺を生きる主人公のミノに人生最大のチャンスが訪れます。

 しかし、そのチャンスには、ある真実が隠されていました。

 ミノは真実を知り、チャンスを自ら手放す決断をします。

 底辺から抜け出すチャンスをつかんだミノが「ざまァみやがれ!」と叫びます。

 私は、チャンスを掴んだミノに涙を流しながら拍手を送りました。

 チャンスを手放す決断をした後にミノが「ばっかやろう!」と叫びます。

 私は、こんな理不尽はあるかとミノの決断に涙を流しました。

 涙を流した後に、私は、ミノの決断の崇高さに気づき、胸が熱くなりました。

 さすが浅田次郎さん。この物語を紡いだ浅田さんに心から拍手を送りたい気持ちです。

 ところで先日の日記「おーい竜馬」に愛知の佐藤さんからコメントが届きました。

 昨日の「龍馬伝」の最後に、加尾は実際に存在した人物であり、碑も立っていることが紹介されていました。

 加尾と龍馬との接点を示す資料も残っているとのことでした。

 「龍馬伝」を書いた脚本家の福田靖さんに感服しました。さすが山口県出身者ですね。福田さんは、維新史に造詣が深いのでしょう。

 さて、今日から質問戦が始まりました。原稿の仕上げの段階です。明日には仕上げ、再質問などの準備です。

 「調査なくして発言なし」をモットーにこれまで議会活動を続けてきました。

 今議会も原点を忘れに論戦を行っていきたいと思います。

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