今日、映画「ゴールデンスランバー」を観ました。
今年一番の映画でした。いや、日本映画で、これほどのエンターテイメントなものはあまりないのではないかと思います。
映画を観終わった後に、主人公の青柳がいとおしくなり、かつ、体に力がみなぎってくるような感動がありました。
主人公の青柳は、「首相暗殺犯」と断定されるが逃げ切ります。
中村監督は、パンフレットのインタビューで、「青柳はなぜ生き延びることができたのか?」との質問にこう答えています。
「それは、結局。彼が人間として純粋だったから、ということがこの原作の核となるテーマだったと思います」
その青柳を堺雅人が好演していました。
ストーリ自体が、一民間人であり、無実の青柳を「首相暗殺犯」にでっち上げるというものですから、それ自体に社会性があり、私自身とても興味深いものでした。
私たちの先輩の何人が、権力によって「犯人」にされたことだろうか。こんな想いもこの映画で重ねることが出来ます。
本当に、重層的なエンターテイメントあふれる映画です。ぜひ一度ご覧いただけたらと思います。
そして、斎藤和義さんの音楽もよかったですね。斎藤さんの名前はあちこちで聞いてはいましたが、じっくり聴く機会がなかったのですが、いいですね。少し聴いてみたいと思いました。
何といっても、この映画成功の根源は、伊坂幸太郎さんの原作であることは間違いありません。これらも伊坂作品に大注目して行きたいと改めて思わされました。
中村監督、原作の伊坂さん、主演の堺さん。みなぎった2時間をありがとうございました。
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