議員日誌

Wの悲劇

 先日、テレビドラマで夏樹静子さん原作の「Wの悲劇」を放映していました。

 私たちの世代では、薬師丸ひろ子主演で映画化もされているようですが、それも見逃しており、ドラマに見入ってしまいました。

 久しぶりにミステリーもいいなと思い、原作を昨夜読破しました。ドラマもよかったのですが、原作も緻密で最高でした。そして、今、「蒸発」を読んでいます。

 「蒸発」の解説で作家の森村誠一さんが、「推理小説の面白さは謎の構成にある」「超常的な謎が極めて合理的に、まさに快刀乱麻を断つごとく解かれたとき、読者は芳醇な美酒に酔うような読後の快感をおぼえる」と書いています。「Wの悲劇」はまさにその通りでした。

 そして「蒸発」も、「満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女性が消えた」ところから始まり、今、私は謎の中です。これからどのように謎が解けていくのかとても楽しみです。

 森村さんは、ミステリーの謎は、①犯人はだれか②犯行動機③犯行方法に大別されるとして、探偵小説は、①と③が主で、社会派推理小説は②が重視されると述べています。

 「Wの悲劇」のWとは、悲劇の主役である和辻家のイニシャルであり、WomenのWを意味します。女性の悲劇をも描きだした作品でもある点で、社会派推理小説として楽しめます。

 「蒸発」は、1972年に発表された作品です。今から38年前の作品です。私の小学生時代を思い起こしながら、時代背景も楽しみながら読んでいます。

 夏樹作品にしばらく浸りたい今日この頃です。

 全国の夏樹ファンの皆さん。お薦めの作品をご紹介ください。

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