議員日誌

サヘル・ローズ講演会

 本日、憲法と暮らしを守る宇部地域共同センター主催で「サヘル・ローズ講演会」を開催しました。参加者は、約100名でした。

 彼女は、イラン出身。彼女が4才の時に、空爆が街を襲います。村中で生き残ったのは彼女だけという状況でした。その後彼女は、孤児院に預けられ生活を送ります。

 彼女を救出した女性が養母となりました。彼女が8才の時に日本にやってきます。彼女は、養母の彼から虐待を受け、ホームレス生活を送ります。

 その後、通っていた小学校の給食調理員の方の努力で、家を見つけ普通の生活に戻ります。

 彼女が中学生の時に、強烈ないじめに合います。ある日、彼女が辛い想いで家に帰ると母も暗い部屋の中で泣いていたそうです。

 「二人で死のうか」と考えましたが、彼女は、「母のために行きよう」と決心したそうです。

 現在は女優になった彼女ですが、将来の夢は、母国に孤児院を作ることです。

 憎しみの連鎖を断ち切るためにも自分自身が孤児の癒しになりたいと彼女は語りました。

 彼女は講演の中で二度涙を流しました。最初は、養母が迎えに来て孤児院を離れる所です。

 当時は、嬉しいばかりだったけれど、孤児院を離れられない子どもたちの気持ちを考えると辛いと涙を流しました。

 二回目は、中学校時代のいじめと母が泣いている姿を見た場面でした。自分がいるばかりに母を苦しめのだと思ったと涙を流しました。

 彼女は最後に、「人と人とのつながりは、血ではなく、心と心だ」と語りました。

 講演の後はサイン会も開かれて、彼女の本が27冊売れました。彼女は1冊1冊丁寧にサインをしていました。

 帰りの飛行機までの時間、実行委員の皆で彼女を囲む会を開きました。

 その場でも彼女の強さとやさしさを感じました。

 彼女は、今、「東京島」という映画を撮っているそうです。来年上映予定のようですが、皆で応援しようと話しました。

 彼女の講演会の企画は、私が言いだしっぺで、今日まで不安と期待が交錯していました。

 参加者の感想文を読むととても好評のようだったのでひと安心です。

 彼女の話は、これからも一人でも多くの方に聞いてほしいと思います。本当にいい講演でした。サヘル・ローズさんに感謝します。

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      講演をするサヘル・ローズさん

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    100名の参加者が会場を埋めました

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    自分の本にサインをするサヘルさん

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    喫茶店で行った囲む会でのサヘルさん

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