議員日誌

マツダに労働局が是正指導

 今朝の赤旗日刊紙は、「広島・山口労働局が自動車メーカー・マツダに『派遣切り』された労働者が、派遣期間を超えて働かされていたとして直接雇用を求めた申告に対し、違反を認めて是正指導した」と報道しました。

 マツダは、最長3年の期間制限を逃れるため、派遣社員を直接雇用の「サポート社員」にして、すぐ派遣社員に戻して働かせていました。これは、3ヶ月以上派遣を受け入れない期間(クーリング期間)があれば、継続した派遣とみなさないという厚生労働省指針を悪用したものです。

 この問題は、昨年の12月に、日本共産党の仁比参議院議員が取り上げました。

 派遣労働者が派遣先に一旦直接雇用されるが、期間工として雇用された期間を経た後に、派遣元の派遣労働者として再度雇用されるということが、派遣元と派遣先の間で予定されている場合には、職業安定法違反になる。このことが、昨年9月26日の厚生労働省通知として新たに出されました。

 この点は、仁比議員の質問に対し、舛添大臣が「クーリング期間中に派遣先が派遣労働者を直接雇用したとしても、その先にさらに派遣労働者として派遣労働されることを予定している場合には、職業安定法44条が禁止している労働者提供に該当する、この考えは変わっていない。したがって、これは違法だ」と答えました。

 私は、雇用対策問題を集中審議した12月臨時議会の質疑の中で、この問題を指摘し、「派遣労働者の雇い止めをマツダが中止するよう知事として直接求めるべきではないか」と質しました。

 知事は、「現時点で改めて要請することは考えていない」との答弁でしたが、今回の労働局の是正指導については評価したいと思います。

 日本共産党県委員会としても、この間、再々、労働局に出向いて、是正指導を行うよう求めてきました。この働きかけが今回の対応に繋がったと喜んでいます。

 マツダは、労働局の是正指導に従い、期間制限を超えて派遣労働を続けた労働者を直接雇用すべきです。

 私は、労働局の是正指導に従うよう県がマツダに働きかけを求めたいと思います。

 現行法の中でも、ルールある労働者の働かせ方を企業が行うように、引き続き、労働組合の皆さんと協力してがんばっていこうと思います。

 引き続き、雇用問題での皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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