議員日誌

内田麟太郎

 今日、移動中のNHKラジオで、童話作家の内田麟太郎さんがゲストとして出演されていました。

 内田さんの作品は、「がたごとがたごと」など多数あります。私は、内田さんの幼少時代の話に涙しました。継母との確執。内田さんは、お母さんに手を上げたことを告白されました。包丁まで取り出してしまって、東京に逃げるように家を出て、看板屋さんに就職され、絵本作家への道を進みます。

 内田さんは、「さかさまライオン」で絵本にっぽん賞を取ります。そのことを電話でお母さんに伝えたらお母さんが涙を流して喜ばれました。

 内田さんがお母さんを許そうと思った決定的な場面は、内田さんが、講演で郷里に帰り、久しぶりに実家に寄られた時だそうです。ふと、お母さんが、「麟ちゃんを愛せなくてごめんね。」と告白されたそうです。

 ナンセンス作家として活躍してこられた内田さんに、このような過去があったとは全く知りませんでした。

 辛い幼年時代を過ごした内田さんの心を癒したのは、喜劇だったそうです。だから、自分もナンセンス作品を作るのではないかとも分析されていました。

 母を許し、お母さんが亡くなられて内田さんは、母をテーマとした作品を発表されています。

 私は、その一冊「おかあさんから 生まれたんだよ」を手にしました。子どものころラジオから「うみのはは」と言う言葉を聞いた。ははは海にいるのかと探したけれど、いなかった。年を取ってそれは、「生みの母」だったと気づいた。人は誰しもおかあさんから 生まれる。という内容の絵本です。

 内田さんの母を求める幼少期の戸惑う心を感じます。しかし、大人になって、生みの母からも 育ての母からも 生まれたことを実感した内田さんの姿が読み取れます。

 私も田舎の母にも、その後、様々な人たちに育てられたことを実感します。私は、母ではないけれど、父として、わが子には愛を注いでいきたいと思う絵本でした。

 内田麟太郎さんの作品に注目して、私の人生を豊かにして行きたいと思います。いい放送でした。 

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