議員日誌

市井の佐伯泰英さん

   佐伯泰英さんの「密命」を読んでいます。その中に、「密命」読本があります。その中に、佐伯さんのインタビューが掲載されています。大学を卒業して、スペインで闘牛の写真家になった佐伯さん。その後、日本に帰ってこられて作家としてデビューされます。作家としてもノンフィクションから冒険小説を経て時代小説に至ります。インタビューの中で、佐伯さんの時代小説へ寄せる想いがこう書かれています。「これだけ逼塞している、息苦しさしかないような現代に、息抜きできる何かがあるとすると、それが時代小説かなと思う。」「その日、会社で起こったいやなことを一瞬でも忘れてもらえればいいなと思ったりしながら書いています。」

 また、書き下ろし文庫について佐伯さんはこう語っています。「文庫が6百円程度で買えるというのは得がたいことだと思う。ラッシュアワーの電車の中でハードカバー を読むのは至難の業だけど、文庫なら読める。カバンの中にも入るし。僕はこれでよかったと思っている。」

 江戸の市井を描く佐伯さんの目は、現在の市井の我々にも優しく注がれていることをこのインタビュー記事を見て感じました。その優しい目は、彼のこれまで歩んだ流転の人生によって養われていることも感じました。そのものが冒険小説になりそうな佐伯さんの人生にももっと触れてみたいと思いました。

 それでは、佐伯さんの本をカバンの中に入れて、今日は、美祢市議選挙の応援に行ってきます。

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