議員日誌

生きる

 黒沢明監督の「椿三十郎」のリメイク作品を映画館で見て以後、「隠し砦の三悪人」のDVDを借りて観ました。そして、今日、「生きる」を観ました。

 「生きる」は大学の先輩から「是非、観たらいい。」と勧められた作品です。心の隅でずっと気になっていながら観る機会がなかったのですが、よくやく観ることができました。

 「生きる」を紹介してくれた先輩は、「メダチ」というニックネームで呼ばれていました。メダチと出会いが、私の人生を決めたと言っても過言ではありません。

 私は、大学に入学した直後の「新入生歓迎会」(一斉にサークルの紹介と勧誘が行われるイベント)で、演劇部にでも入ろうかと学内をウロウロしていました。その時に、偶然、メダチに出会い、「弥次衛セツルメント」というサークルに入りました。このサークルで、私は、今も持ち続けている「ものの見方・考え方」に出会いました。あの時に、メダチに会わなかったら、私の今はないと思います。メダチにあの時会わなかったら、今は、全く別の仕事をしていたことでしょう。

 メダチは留年して、私より5才以上も年上でした。私は、大学1年の頃「メダチのコピー」といわれる位に、度々メダチの下宿をおじゃまし、刺激を受けていました。メダチから様々な本を紹介してもらいました。読書の面白さを知ったのもその頃です。

 実は、大学を卒業して以来、メダチとは一・二度会っただけなのです。この20年間、メダチに会っていません。もし、メダチが、このブログを知ってくれたならば、私に連絡してほしいです。久しぶりに会ってお礼と話しがしたいと思っています。

 1月下旬には、そのサークルの同期の仲間と大阪で再開することになっています。大学を卒業して以来、2~3年に一度は、会っている仲間です。同じ釜の飯を食べた仲間で、私の人生の宝物です。実は、妻ともこのサークルで出会いました。

 メダチが紹介したくれた「生きる」はとってもいい映画でした。私も、主人公の渡辺のように、日々、人間らしく生きていきたいと思いました。

 メダチへの感謝の気持ちは、年を経るにしたがって増してくるようです。「生きる」を観ながらそのことを痛感しました。

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