議員日誌

知事が4選出馬を表明

 二井知事が、来夏の県知事選挙に出馬することを、今日の本会議で表明しました。私は、4選だからいけないという立場には立ちません。しかし、今の二井知事は、県民の立場に立っているとは言いがたい状況です。

 最大の課題である、米軍再編後の岩国基地問題に限って知事の政治姿勢を見てみます。私は、以前の議会で、「知事は、一休さんだ。」と言いました。私の近所の仏壇屋に、一休さんらしい小僧さんが、座って手を合わせている像があります。この像は、少しづつ動いています。これを岩国問題にたとえると、県民の立場に立つと言っていた知事が、半年、1年とたってみると、国の方へ国の方へ顔が向いていることが分かります。知事は、①今以上の機能拡大は認めない、②NLPの実施は容認できない、③地元の意向は尊重するというのが、米軍再編に対する自分の基本的立場だと言いました。知事は、①の基地機能強化については、問題を騒音や安全性の面に矮小化し、「現状より悪化するとはいえない」としました。国自体が、機能を強化する米軍再編交付金の対象自治体に岩国市を上げているのに、機能強化ではないとする知事の姿勢に納得出来ません。②のNLPについても、低騒音機の岩国基地での訓練を国は認めています。また、国は、米軍再編後も岩国基地をNLPの予備基地にすることもありうると明言しています。この点も「低騒音機以外のNLPについては、基本的に硫黄島で行われると説明があった」との見解で、この問題はクリアーされたとする知事の姿勢は納得できません。③の地元意向尊重という点について、H18年3月に当時の麻生大臣らに要望書を出した段階で知事は、米軍再編について「地元の意向を尊重する立場にある県としては、直ちにこれを容認できる状況にはない」との立場を表明していました。しかし、その後、住民投票の結果を尊重し、米軍再編に異議を唱える井原岩国市長に対して知事は、「現実的対応」を求めたり、「思考停止」と批判したりしています。このような発言をする二井知事は、地元意向を尊重していると言えるでしょうか。

 私は、1万人集会に参加をしました。私は、岩国市は、しかたがないからお金を受け取るべきだという立場には立ちません。「自分の将来は自分で決める」という民主主義が花開く社会を望みます。

 だから、私は、二井知事の知事選出馬を支持しません。

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