議員日誌

おじいちゃんのごくらくごくらく

 次男が、読書感想文に取り組んでいます。選んだ本は、課題図書の西本鶏介/作・長谷川義史/絵「おじいちゃんのごくらくごくらく」です。次男が書いた感想文は、あらすじばかりで、「感想」がありません。自分の想いを書いたらといいますと、次男は、「ジー」と考えたままです。私が、「自分のじいちゃんも、去年亡くなったから、おじいちゃんの思い出を書いたら。」と促しても、次男は、「ジー」と考えたままです。それでは、「学童に行っている間に考えよう」ということにしました。

 夕方、帰ってこた次男の学童で考えた感想はこうでした。「ゆうたくんのおじいちゃんは、おかあさんみたいだといわれるところがおもしろかったです。」

 作品の中で、ゆうた君を保育園に送っていくのは、いつも、おじいちゃんで、おじいちゃんは、ゆうた君のお母さんみたいだというくだりがあります。ここに次男は感動したのです。

 あらすじを理解するだけでも、たいしたものです。自分の感想を書けという課題に、挑戦すること自体がたいしたものです。

 次男は、この夏、この本を何度も読んで、「感想」を絞り出しました。次男に取って、本との本格的な出会いとになった夏かも知れません。

 次男よ、いっぱい本を読んで、自らの人生を切り開い行って下さい。

 「ジー」と考えたままの時間をなかなか待てない私ですが、夕方、空手教室に一緒に行って、上段回し蹴りの彼の脚の動きと、「感想」が上手く書けたことを褒めてやりました。

 私は、今、はじめて、この絵本を読んで、父を想い出して、目頭が熱くなりました。

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