議員日誌

昨年度の県内公立学校におけるいじめ認知件数は2170件

 私は、今年度から西宇部校区人権教育推進委員協議会の副会長を務めています。

 昨日、県教育庁主催の人権教育研修会に参加し「いじめ問題」について学びました。

 その中で、県教育庁学校安全・体育課から「山口県いじめ防止方針」について説明を受けました。

 その中で、今月27日に発表された「平成26年児童生徒の問題行動等指導上の諸問題におけるいじめの現状について(概要)」の結果について報告がありました。

 山口県内の公立小学校・中学校・高等学校・特別支援学校において、平成26年度のいじめ認知件数が、2170件でした。

 平成25年度が871件だったので、149%増となっています。

 県教育庁は今回の調査では一部見直しを行ったと説明し、見直しの背景として3点説明しました。

 ①岩手県で中学2年生が自殺した事案において、学校は児童生徒間トラブルと捉え、いじめとして捉えていなかったことを踏まえ、他にも同様の事案があることを懸念した国からの依頼に基づき行った措置である。

 ②児童生徒間トラブル等の再検証を含め、平成26年度間の見直しを各市町教委、学校に依頼した。

  ※見直しにより、認知件数は76%に増加。

 ③見直しの結果、認知件数が増加しているが、それは、今回の見直しに当たり児童生徒間トラブルを含め、いじめを幅広く捉えた認識がされたものと考える。

 県教庁は、昨年度いじめ認知件数が大幅に増えたのは、初期段階のいじめや、ごく短期間のうちに解決したいじめ事案についても遺漏なく認知件数に計上した結果だと説明しました。

 学年別の認知件数では、小学校での認知件数が大幅に増えているのが特徴です。

 子どもたちの周りでいじめが増えていることが明らかになる中、まず、担任の先生をはじめ学校側がじっくりそれら問題に向き合えるような体制が必要だと思います。

 また、スクールソーシャルワーカーなどの専門家が学校を支える体制を更に強める必要があると思います。

 更には、今回の結果を、子どもたちと競走に追い立てる「学力テスト」などを見直す機会にしてみてはどうかとも思います。

 県内の学校でいじめ認知件数が増加しています。皆さんはどのようにお考えですか。

 ご意見をお聞かせ下さい。

 

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