議員日誌

安倍首相の「ポツダム宣言読んでない」発言

 安倍首相が日本共産党の歴史認識を追及した志位和夫委員長の党首討論での追及に対し、戦後日本の原点となった「ポツダム宣言」を「つまびらかに読んでおらず、承知していない」と述べ、過去の日本の戦争を「間違った戦争」と認めませんでした。

 元法政大学教授の五十嵐さんは、自身のブログで「安倍首相にとっては、馬鹿にされることよりも、『間違った戦争』だと答えることの方が、ずっと辛かったということなのでしょう。このような回答を避けるためには『ポツダム宣言も読んでないのか』という嘲りさえも、安倍首相にとっては甘受すべきものだったということになります」と安倍発言を解説しています。

 国際基督教大学の千葉特任教授は、「ポツダム宣言を知らない、日本国憲法を知らない。それから矛盾した命題を自分の頭で同居できる。非常に異質なタイプの政治家であるこということが20日の党首討論で明らかになりました。」

 私は、党首討論で安倍首相の「ポツダム宣言と日本国憲法を認めない」姿勢が浮き彫りになったと思います。

 安倍首相が今夏に発表しようとしている「70年談話」に関して「村山談話」の核心部分を引き継ぐと明言せず、「全体として引き継ぐ」としかいいません。

 つまり、安倍首相は、「ポツダム宣言」が明確にした「日本国国民を欺瞞しこれをして世界征服の挙にいづるの過誤」と規定した、戦後政治の原点を否定しているとしか言いようがありません。

 ドイツのワイツゼッカー氏が「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」と発言しています。

 ポツダム宣言には「平和、安全及び正義の秩序が生じえることを主張するものなるを以て日本国民を欺瞞して世界征服の挙にいずるの過誤」とあります。

 安倍首相が、戦争法案を「平和安全法制」と呼ぶことも、過去に目を閉ざしているからではないでしょうか。

 過去の「間違った戦争」を繰り返してはなりません。

 戦争法案を廃案に追い込んでいきましょう。

 安倍首相の「ポツダム宣言読んでない」発言をどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

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