今年に入って佐々木譲ばかり読んでいます。テレビや新聞などで興味を持った作家の作品にはすぐに飛びついてしまう私には珍しいことです。今日、数日前から読んでいた「ユニット」を読み終えました。暴力を振るう夫から逃げてきた祐子。妻と子どもを17歳の少年に殺された真鍋。二人が出会います。そして、最後には、二人は、祐子の夫と出所した少年に追われます。深刻な社会問題を縦糸にしながら、サスペンスとして最後の1ページまで読者の興味を釘付けにする小説でした。
暗いテーマの作品でしたが、最後は、明るい展望も指示し、読後感は爽快でした。
1月18日付しんぶん赤旗「日曜版」に、戦国武将ブームの特集がありました。「時代屋」という書店での人気作家の順位がありました。小結に「風野真知雄」の名前がありました。最近書店でよく見る名前で、読んでみようかなと思っていたので、ついつい浮気しそうですが、我慢我慢。
もう少し佐々木譲を読んでいきたいと思っています。佐々木さんは、自らのホームページで、「仕事の概念」として、自らの小説の領域を次のように分けています。
①歴史・時代小説②第二次大戦史素材の小説③社会的テーマの同時代小説④経済小説⑤ノンフィクション
私は、佐々木さんの③の分野の小説ばかり読んできましたが、彼の他の分野の小説にも挑戦していきたいと思います。
いやあ!読書は本当に楽しいですね。
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