昨日、宇部市西岐波の長生炭鉱追悼ひろばで、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会主催の長生炭鉱水没事故73周年犠牲者追悼式が行われました。
長生炭鉱犠牲者遺族会の金会長が「いまだに死体の一体も発見されずに、冷たく深い海底に眠っておられる父や祖母の事を思うと、かなしい気持ちで一杯になります。日本政府が、海の底に放置されている死体を、一日でも早く引き上げ、韓国の地に安置できるようにしてくださるようお願い申し上げます。」と挨拶しました。
大韓民国遺族会の金会長の挨拶
駐広島大韓民国丗徐総領事は、「今年は韓日国交正常化50周年を迎え両国関係を改善しなければならないという声が至る所から聞こえてきています。日本政府は戦後70周年の談話を新たに作成しているという便りも伝えてきています。まさに私たちは過去と未来とが交差する地点に立っており、過去に対する正しい認識に基づいて明るい未来を構築する責務を負わされています。」と挨拶しました。
その後、追悼文が朗読されました。
刻む会の碑文は、「私たちは、このような悲劇を生んだ日本の歴史を反省し、再び多民族を踏みつけにするような暴虐な権力の出現を許さないために、力の限り尽くすことを誓い、ここに犠牲者の名を刻みます。」という文章で締めくくられています。
遺族会の碑文は、「お父さん!私達がお父さん達を故郷の地に帰す事が出来る力と智恵を下さいますように。その場所が微力で窮屈だとしても 故郷の地は私達の憩いの場ですから そこではもう少し安らかに休むことができるでしょう。お父さん!その日が来れば本当に安らかにお眠り下さい。」という文章で締めくくられています。
遺族会の人たちは、韓国式の祈り(チェサ)を犠牲者に捧げました。
韓国の遺族の方々が犠牲者に祈りを捧げました
追悼式に参加して、一日も早く、犠牲者の遺骨が韓国の遺族の元に帰るようにすべきだと思いました。
同時に、この悲劇を繰り返すような権力の出現を許さず、日本と韓国の平和友好が発展する戦後70年の年にしなければならないと決意を新たにしました。
長生炭鉱水没事故に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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