5月1日の宇部市のホームページに、「アルゼンチンアリの生息が確認されました」との情報提供がありました。ホームページによると、「4月23日に、市民からアリの相談を受けた宇部健康福祉センター職員が、敷地内から固体を採取し、県環境保険センターに検査以来をしたところ、アルゼンチンアリと同定され、4月24日、生活衛生課に情報提供され、県職員とともに現地調査をし、確認した」ということです。
私は13日火曜日に大野市議と一緒に、現地を視察する計画です。現地は、藤山中学校など学校が複数ある文京地域でもあり、被害の拡大が心配されます。
アルゼンチンアリについて、中国四国地方環境事務所の資料から引用します。
「アルゼンチンアリは、南米原産のアリで人間の交易に付随して、ここ100年ほどの間に世界中に広がった侵略的外来生物の一つです。日本では、1993年に広島県廿日市市で最初に発見され、その後、山口県岩国市、柳井市、広島市、兵庫県神戸市、愛知県田原氏などへ分布を広げています。侵入地では、在来アリを駆逐するなど生態系への影響が心配されるほか、頻繁に家屋内へ侵入し、食品に群がったり、布団の中にまで入り込んで安眠を妨げたりと衛生害虫として大きな問題になっています。このため、外来生物法の「特定外来生物」に指定され、防除方法が検討されています。」
現在、広島県、山口県、廿日市市、岩国市で「アルゼンチンアリ対策広域行政協議会」が設置され、アルゼンチンアリの防除試験に取り組んでいます。この協議会にオブザーバーとして柳井市が参加していますが、宇部市もオブザーバーでの参加を検討したいとしています。
2月県議会で久米議員が、環境省の新年度事業に、生物多様性保全推進支援事業が計上されたことを踏まえ、この事業に、広島・山口の協議会で取り組みが適用されるよう県が働きかけるう求めました。これに環境生活部長は、「国の補助事業の適用については、今後、広域行政協議会の中で検討していく」と答えました。
私もアルゼンチンアリが宇部市で発生したという事実を踏まえ、現地調査を行いながら、必要な対策が宇部市でもしっかり取られるよう、また、全体の防除対策が前進するよう、関係機関への働きかけを強めていきたい思っています。
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