議員日誌

山桜

 やっぱり藤沢周平はいいですね。しばらく遠ざかっていましたが、短編集「時雨みち」の中の「山桜」を昨夜読みました。藤沢周平の作品は、清貧・清廉など「清い」という言葉がぴったりですね。その清さに押し付けがまししさがなく、心にストンと降りてきて、背筋がピンとなります。

 この「山桜」が篠原哲雄監督によって映画になり、来月から全国ロードショーです。残念ながら、県内での上映予定は今のところないようですので、一番近い北九州の映画館に観に行こうと思っています。

 主演は田中麗奈、東山紀之。原作では、最後に、野江が手塚の家を訪ねます。手塚の母志津は、「いつかあなたが、こうしてこの家を訪ねてみえるのではないかと心待ちにしておりました」と迎えます。

 その母親役が、富司純子。この女優さんは、今の日本映画を支えるベテランの一人です。私が最近観た映画の中でも「明日への遺言」「死神の精度」で好演しています。役柄がいいものばかりと思わせるもの彼女の演技力の賜物のなでしょう。この女優さんはいい生き方をしてきたのだろうなと思わせます。これまた「清廉」な演技です。いい女優さんだと思います。

 久しぶりに藤沢周平を読みながら、山桜の封切りを待ちたいと思います。

 

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