昨日、山口市内で「マツダ派遣切り裁判 和解・解決報告集会」が行われました。
マツダ派遣切り裁判は、2009年4月、山口地方裁判所にマツダ防府工場を派遣切りされた派遣労働者17名が「マツダの正社員としての地位確認」「賃金支払い」を求めて提訴しました。
2013年3月、山口地方裁判所での判決は、原告のうち、13名を「マツダの正社員としての地位」を認め、賃金支払を命じる画期的なものでした。
今年の7月に、職場復帰を伴わない金銭解決での和解が成立し、解決に至りました。
昨日は、マツダ共闘会議の藤永代表、マツダ訴訟弁護団の内山団長らがあいさつを行い、日本共産党からは仁比参議院議員が挨拶を行いました。
県内を始め、全国から支援者が集いました。
私は、県内の日本共産党を代表してスピーチを行いました。
スピーチの主旨は以下の通りです。
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マツダ派遣切り裁判 和解・解決 報告集会にお招きいただきましてまことにありがとうございます。
まずは、5年3ケ月、戦い続けてこられた原告団の皆さんとそれを支えた弁護団、共闘会議の皆さんに心からのねぎらいの言葉を送りたいと思います。長い間、本当にお疲れ様でした。
山口地裁は、「マツダとの間で労働契約がある」ことを認めました。
この判決は、その後の裁判に大きな影響を与えたし、安倍政権がすすめる「生涯ハケン」「正社員ゼロ」社会への方向に、痛打を与える大きな価値のある戦いでした。皆さんの戦いに、心からの敬意と謝意を送りたいと思います。本当にありがとうございました。
さて、先日、原発で被災した福島県を視察してきました。視察中に、原発労働者の裁判を傍聴する機会がありました。
福島第一原発3号機で、3月24日、タービン建屋地下でのケーブル敷設作業中に、高い放射性物質を含む水たまりで原告は、被爆しました。
口頭弁論で、原告側は、東電の安全管理義務違反は当然と訴えました。驚いたのは、東電側の弁護士の発言です。「被爆したのは、下請け労働者。東電に安全管理義務違反はない」と述べたのです。
その後開かれた報告集会で、原告の労働者は、「一生懸命真面目に働いている原発労働者が報われる社会にしたいと思い勇気を出して原告になった」と語っていました。
福島県の芥川賞作家の玄侑宗久さんが「被爆地から問うこの国のかたち」(イースト新書)という本の中で、「アメリカのABC『ウェブニュース』や『ニューヨークタイムス』は、フィフティーヒーローズという言葉を使って、原発の危険のために命がけで働いている作業員を讃えようとしました。これに対して、日本の政府とマスコミは、ほとんど封殺する形で、彼らをヒーローにしない道を選んだ。」と書いています。
今、原発労働者だけではなく、全ての労働者が使い捨てにされようとしています。
皆さんの戦いを讃え、この戦いを今後に生かすことを私自身お誓いしたいと思います。この事を述べて私のあいさつといたします。
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集会の最後で、原告団の皆さんからあいさつが行われました。
マツダ原告団の佐藤事務局長があいさつを行う
人間らしく働くことができる山口県の実現を誓う日となりました。
労働問題での皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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