議員日誌

9条焼酎と労働歌

 私は、憲法と暮らしを守る宇部地域共同センターの事務局長を務めています。センターを立ち上げて最初に、高遠菜穂子さんの講演会を開きました。その時に、講師料を稼ぐために、私の厚東川通信にいつも絵を提供していただいている岡本先生のデザインによる9条を守る願いのステッカーを貼った通称9条焼酎を作成しました。その作成を、私の大学時代の友人で三重県鈴鹿市で酒屋を営む大田君のつてで、三重県の焼酎メーカーにお願いしました。今、大田君と書きましたが、二人で話す時は、彼は私をイッキと呼び、私は、大田君を大学時代に呼んで通りのタクボと呼びます。以下、タクボとします。

 9条焼酎の評判は県下に轟き、今でも、山口県高等学校教員組合から、定期大会の時期に注文していただいています。この注文をするときに、毎年、タクボに電話します。

 先日、今年の注文をしたので、請求書と一緒に、手紙が我が家に届きました。「当店は、煙草の販売もしていますが、タスポが無いと自動販売機が使えない為、売り上げが激減しています。大半は、コンビニに行って煙草を買っているようです。タスポを作る為の手助けで、写真撮影や身分証明書のコピーなど、手間だけかかり、売り上げには結びつきません。それでも頑張るしかない毎日です。自営業はたいへんです。」こんな内容でした。手紙は母校のレポート用紙という凝りようでした。

 「タクボも相変わらずだなー。」と呟きながら、議会の疲れも一気に吹き飛びました。

 そして、手紙と一緒にCDが送られてきました。「がんばろう!決定盤!日本の労働歌ベスト」です。22曲も入っています。

 「1、富の鎖」 初めて聴く曲です。しかし、後半は私たちが大学で歌っていた懐かしい曲です。「17、原爆許すまじ」「19、がんばろう」「20、心はいつも夜明けだ」「21、たんぽぽ」

 タクボがギターを弾きながら、ヤジエセツルメントというサークルのみんなで歌った光景が目に浮かびます。

 学生運動が今でも盛んな母校でも、後輩たちは、もう労働歌は歌っていないでしょう。

 私は、43歳ですが、大学時代、労働歌を歌った最後の世代でしょう。

 入学当時、ノンポリだった私は、「学友と一緒に肩を組んで歌を歌っている姿を山口の友人に見られたら恥ずかしい。」といつも思いながら小さな声で歌っていました。そんな私も大学3年生の時にヤジエセツルメントの委員長になり、みんなの中心で熱く歌うようになりました。その時、タクボは、愛知県学生セツルメント連合(略称愛セツ連)の委員長になっていました。毎晩のようにサークルの部屋や友人の下宿で熱く語り合った時が昨日のように思い出されます。

 青春時代に同じ釜の飯を食べた仲間は、一生の宝です。

 タクボ、これからも同じ時代を一緒に励ましながら生きていきましょう。数年後のサークルの同期会で会えるのが今から楽しみです。きっとこのブログもあなたは読んでくれることでしょう。

 議会の最中ですが、青春が蘇り、ついつい今日は、長いブログになりました。

 タクボからのプレゼントを力に、さあ、当面、この6月議会、明日からも「がんばろう!」。

 

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