是枝裕和監督の映画「そして父になる」を観ました。
ノベライズを読み準備万端映画館へ。
あらすじは分かっているのに、映画のラストで福山雅治さん演じる父と息子が抱き合うシーンは、涙なくして観ることはできませんでした。
映画のパンフレットの中で、作家の重松清さんが、「映画は終わった。けれど二組の家族の物語はつづく。映画館を出る。けれど僕たち自身の人生はつづく。映画館の外に歩きだして、何歩か進んで、気づかないか?背中に負っていた『取り返しのつかないこと』がいくつも、いつのまにか胸に回って、『かけがえのないこと』になっている―。」と書いています。
「6年間育てた息子は、他人の子でした」ほどの「取り返しのつかないこと」ではないかもしれないけれど、人生には取り返しがつかないことばかりです。
その一つ一つが「かけがえのないこと」という重松さんの言葉と映画の余韻が私の胸をいっぱいにしました。
映画を観おわって、小三の長女を学童保育に迎えに行きました。
娘を見る私の眼が少し柔らかくなったような気がします。
少しでもましな未来となるように、子どもたちに接していけたらと思える映画でした。
是枝作品にもっと触れたいと思いました。
数日前から、この映画の参考文献にあげられている奥野修司著「赤ちゃん取り違え事件の17年 ねじれた絆」を読んでいます。
今日、「ねじれた絆」をドラマ化した作品が放映されます。
この物語は、沖縄で実際に起こった赤ちゃん取り換え事件を追ったものです。
この小説・ドラマも通じて家族を見つめ直したいと思います。
映画「そして父になる」をご覧になった皆さん、感想をお聞かせ下さい。
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