降旗康男監督の映画「少年H」を小3の娘と一緒に観ました。
映画の後半は、涙が止まらなくなりました。
この映画は、私にとって今年1番の映画になりました。
少年Hが経験した神戸での戦争へ向かう日常を通して、「二度と同じ過ちを繰り返してはならない」気持ちが私のこころを覆います。
妹尾家は、クリスチャンで、洋服店。神戸という土地柄もあり、多くの外国人との接触があります。
日本に入国したユダヤ人の人たちのために、Hの父は、洋服の修復をしたこともありました。
日本のシンドラーと言われた杉原領事がビザを発行してユダヤ人を逃がした事と繋がっている出来事です。
そんなある日、父は、警察の取り調べを受けます。
当たり前の日常に、戦争が深く忍び寄ってきます。
そして、神戸大空襲。全てを焼き尽くしました。
原作者の妹尾河童さんが映画のパンフレットに「過去の歴史は、未来への予言」という言葉を引用していました。
妹尾さんは、「戦争の惨事へつながる道へ連れ込まれない用心だけでなく、『いま生きている』意味を奪われないように守ることも含めて、絶対に忘れてはいけない」と語っています。
妹尾さんは、私の父と同世代。戦争を経て、平和憲法が制定され、日本が戦争に巻き込まれずに、約70年経過することが出来ました。
そのバトンを私たち子ども世代が、私たちの子どもたちに手渡していかなければなりません。
この映画は、家族みんなで観て頂ける映画です。
一人でも多くの方に観て頂きたい作品です。そして、この作品によって、平和の伝承がそれぞれの家庭で話し合われたらと思います。
妹尾さん、降旗監督ありがとうございました。皆さんのバトンは引き継いでまいります。
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