山田洋次DVDマガジンVol.13「霧の旗」を観ました。
1965年公開作品。私が1才の時の作品です。
倍賞千恵子が桐子を熱演しています。
倍賞さんが演じた役にしては、唯一と言っていい、悪女役です。
マガジンのインタビューで倍賞さんは、「私はこの映画をもう一度撮りたいと思っていた時期があって、10年ぐらい経ったころだったかなぁ。」と述べています。
松本清張の原作の桐子は、20代前半。この年代の女優さんで、桐子を演じきるのは至難の業だったのでしょう。
その後の「男はつらいよシリーズ」などで大活躍する女優・倍賞千恵子を成長させた映画だったのかも知れませんね。
山田洋次監督作品の映画としてサスペンス映画は、異例です。
マガジンで山田監督は「僕が自分以外の人の脚本で撮った唯一の作品です。」と述べています。
脚本は、橋本忍さん。
橋本さんは、黒沢明監督の「羅生門」などを手掛けています。
橋本さんと山田監督が共同で脚本を手掛けた作品に野村芳太郎監督の「ゼロの焦点」「砂の器」があります。
脚本家山田洋次が関わった作品として、野村芳太郎監督作品を改めて観たいと思います。
日本映画黄金期に作成された「霧の旗」。日本映画史を知る上で鍵となる作品の一つと言えるでしょう。
皆さんも倍賞千恵子が悪女を演じる本作品を十分堪能していただきたいと思います。
映画はいいものですね。次回は、「十五才。学校Ⅳ」です。これは、映画館で観た作品です。
13年後の今、私の心にどう響くか楽しみです。
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