議員日誌

山口県医療費適正化計画(案)の審議がはじまります。

 一般質問が本日終わりました。いよいよ来週から委員会です。2時過ぎから委員会の準備を始めて、5時過ぎに、県庁を後にしました。少々買い物をすませ、7時過ぎに家に帰ると、またまた、次男に受難が。喉に骨が刺さったようです。ただちに、私と次男は、休日診療所に。しかし、「耳鼻咽喉科」にという事で、「山口大学医学部」に直行。受付を済ませ、病棟に。そして、ナースステーションの奥で治療が開始されました。まだ20代と思われる先生お二人が交互で治療にあたられ、20分位たったでしょうか、無事、次男の喉から骨が抜けました。やっぱり医師というのはすばらしい職業だということを痛感しました。若い時の苦労は買ってでもしろと言います。次男もいい大人になれるでしょう。私も連日鍛えられます。

 さて、今日、一般質問の合間に、骨子案だった「山口医療費適正化計画」「山口県地域ケア体制整備構想」などの案が厚生委員に届けられました。私は、これら(案)を見た瞬間から、今まで憤りを抑えることが出来ません。これら計画は、山口県にある療養病床を何床残し、何床削減するかを決めるものです。骨子案と今度の案が策定される間に、パブリックコメントが行われました。私の憤りは、骨子案と今度の案の削減病床数、残る病床数が全く同じだと言うことに尽きます。

 パブリックコメントには何件の意見が出されたのでしょうか。「山口県医療費適正化計画」には、815件。その内、800件は、療養病床の再編成に関するものでした。「山口県地域ケア体制整備構想」には、684件。その内、680件は、療養病床の再編成に関するものでした。つまり、山口県は、療養病床の再編成に関わる1480件もの意見を無視して、骨子案どおり、現在、10050床ある療養病床の内、4153床だけ残し、5217床もの病床を削減するという案をまとめたのです。

 今日、担当職員に、それでは、パブリックコメントなどの何を案に反映したのか私は聞きましたが、「付属的な資料や説明」の程度でした。

 このままでは、山口県の療養病床削減率は、57%減になろうとしています。昨年末新聞に、共同通信の調査で、21都道府県の病床削減率の平均は34%だったという記事が出ました。山形と神奈川は削減率何と一桁。一方、国が言うままに50%以上の削減率にしているのは、高知、香川、山口だけという記事でした。

 高齢化率が山口県は高すぎるので、しかたがないと担当者はいいます。ならば、削減率一桁の山形県と山口県の高齢化率はどれほど違うのでしょうか。

 国に従わないと今後、ペナルティーがあると担当者はいいます。根本的に、県民の暮らしを守る防波堤になる決意が、県には欠けているのではないでしょうか。この場合、ペナルティーを行う国に問題があることは明瞭なわけですから、国に言うべきことは言う姿勢が必要です。今日も、知事は、水野議員の基本姿勢を問う質問に、「私は、国に言うべきは言う」と言っていました。知事は、「言うこととやることが違う」ということが、この二つの計画の案の療養病床削減数にはっきり現れたのではないでしょうか。

 また、県議会の決議も県は尊重すべきです。12月議会で全会一致で可決した決議には、「療養病床が再編成されようとしているが、医療難民や介護難民を生むようなことがないよう地域の実情に応じた適切な医療・介護提供体制の確保等について必要な措置を講じるとともに、地方の負担が過大とならないように充分に配慮すること。」とあります。

 県は、国による「必要な措置」や「十分な配慮」を検証した上で、この病床削減数を策定したのでしょうか。

 月曜日から厚生委員会です。月曜日が環境生活部、火曜日が健康福祉部です。可能な方は傍聴に来てください。

 案が変更され病床の削減数が減少されるよう力を尽くす決意です。

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