議員日誌

我が家は平常に

 昨晩、妻が職場の旅行から帰ってきて、今日から、平常に戻りました。私もほっと一息です。

 さて、山口県の新年度予算の概要が、本日発表されました。詳しい分析は、これからですが若干言及します。まず、「改革推進予算」ということですが、それにしては、国体関連費は、前年度比38%増の9億4千万円など、更なる財政再建に向けての精査が求められる予算だと思います。更に、この点で、各地域の交流拠点施設の整備促進という項目を見ると、先述した国体関連施設をはじめ、港湾施設や高規格道路の建設が出立ちます。これらは、産業基盤整備が最優先で、県民の暮らし応援の視点が不十分だと思います。これら事業も財政再建の立場での精査が急務です。

 次に、知事は、「住みよさ日本一の県づくり加速予算」と位置づけました。我が党が求めてきた医師確保対策などが前進した点や私学助成の増額など評価できる点はありますが、医療費適正化計画推進や後期高齢者医療制度への対応など、必ずしも、県民の住みよさを前進させるものではない施策も含まれています。「日本一」というなら、高齢者医療や福祉に対する県独自の施策の推進や子育て支援に対する更なる施策の前進などが必要だったのではないかと思います。

 「緊急課題対応型予算」としては、原油高騰対策や地域医療の確保などを揚げています。原油高騰対策では、漁家に対する独自支援など我が党が求めていた対策が盛り込まれています。しかし、県民の暮らしの困難性とそれに対する全国の対応状況から見ると「福祉灯油」の対策など更なるこの問題での対応の前進が必要だと思います。地域医療の確保では、がん対策や肝炎対策の前進があります。しかし、一方で、療養病床の廃止や公立病院の統廃合など、地域医療の根幹を揺るがす大問題に対する、根本的な対策には、無策と言わざるを得ません。この点も対応が急務です。

 総じて、国の施策によって県民の暮らしが切りじちめられているという「県民の不安の大きさに対して、ダイナミックに応えていく予算になっていないのは甚だ残念です。この点を補うために、今議会も大いに、県民要求を掲げて発言していこうと決意を新たにしています。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。