ひとりはひとりのために
結局
何もできない と
悔いに似たかなしみは
横に置き
一つの旅をはじめよう
探索・希求・統合
そしてまた希求の
けっして終わることのない旅へ
いつかみずからも
美しい風景になりたい と
ささやかな望みを持ちながら
あふれる涙を小脇にかかえて
ぼくらは走る
たったひとりの
ファンタジーから
たくさんの人々の
ファンタジーへ向かって
夢みながら ぼくらは走る
「ぼく」は「ぼく」に
あくまでこだわりながら
たくさんの「ぼく」と
ネットワークする
「ぼく」と
共に生きる
その繋がりの中で
ぼくらは街を変える
やがて見えるだろう
今ある日本ではなく
もう一つの日本を
この詩は、鎌田實・高橋卓志著「行き方のコツ 死に方の選択」(集英社文庫)から引用しました。この詩は、著者のお二人が取り組んでおられる「全国ボランティア研究集会」プロローグメッセージです。
私は、二日間、岩国市に滞在し、数百人の市民の方々と電話で対話しました。帰りの電車で読んだこの本のこの詩が、今の岩国にぴったりだと思い引用しました。
「ぼく」が「ぼく」になれるかどうかの選択が明日の岩国の選択だと思います。
昨日参加した集会で、元国立市長の上原さんは、「一部の人を犠牲にした幸せというのはあるのか」と参加者に問いかけました。「ぼく」を犠牲にするのかしないのかが明日の岩国の選択です。
岩国が「ぼく」が「ぼく」になる選択をすれば、「今ある日本ではなく もう一つの日本を」作る大きな一歩になると確信します。
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