長男と一緒に、古本屋に行きました。
「遺体」の著者、石井光太さんの「地を這う祈り」があり、半分程度読みました。
この本の帯には、「世界最貧層のむきだしの姿」とあります。
石井さんが撮影した写真が多く使われているのがこの本の特徴です。
その写真の中には目を覆いたくなるようなものもあります。
しかし、これが、世界の現実なんだとページを進めました。
冒頭に、石井さんが、世界の貧民層を取材するようになったきっかけが書かれてあります。
石井さんは、大学1年生の時、アフガニスタン難民キャンプで「体中に血の滲んだ包帯を巻き、両方の眼球を失った」少女と出会いました。
石井さんは、彼女を直視できず、逃げてしまった自分を今でも悔いているといいます。
彼女に再び会い「あの時は臆病者で、上から目線の青年だったのに、ちょっとはマシになったじゃん」と言われたいといいます。
彼女がなぜ、あのような環境に置かれなければならなかったのかを知るために、今も世界を旅し路上で生活している人々を追う石井さんの著作に胸を打たれました。
「遺体」もそうですが、この本にも現実を真摯に表現しようとする目線に共感します。
石井さんの他の作品も読んでいきたい今日この頃です。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。