この前、子どもたちと11ぴきのねこの映画を観に行きました。この映画の原作は、馬場のぼるさんの絵本です。馬場のぼるさんと言えば、確か、私たちが子どもの頃、放送されていたNHKの「連想ゲーム」というクイズ番組の回答者でしたよね。飄々とした雰囲気の方だったことを思い出します。数年前に亡くなられたそうです。
原作は、6冊のシリーズです。今、3冊まで揃えました。どの作品にも、「人間のずるさ」がさりげなく描かれているのです。一作目は、ねこたちが大きな魚をしとめ、古里に持って帰ろうと約束しあうのですが、翌朝になってみると魚は骨になっています。二作目は、あほうどりを食べようとするねこの姿が描かれています。三作目は、ぶたの家を勝手にねこが奪ってしまうことから物語がスタートします。
そのずるさが実に清々しいのはほのぼのとした絵のせいでしょうか。ずるくていいじゃないか。そこが人間らしいじゃないかと励まされる感じがします。実におおらかな人間賛歌の絵本です。
これから少し、子どもたちと一緒に、馬場のぼるさんの作品に注目していこうと思っています。
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