山田洋次名作映画DVDマガジンVol.2は、「キネマの天地」でした。
山田監督が1986年にメガホンをとった作品です。
映画の舞台は、大正末期から昭和初期にかけて17年間存在した「松竹キネマ蒲田撮影所」。
サイレントからトーキーに移行する日本映画界を活写した名作です。
主人公は、有森也実さん演じる新人女優の田中小春。モデルは山口県出身の田中絹代。
田中絹代は、大正14年に蒲田に入り、この撮影所で大女優になりました。
小春の父は渥美清演じる喜八。喜八が、小春の出生の事実を語るシーンが胸に沁みました。
笠智衆が老雑役夫で出演したり、当時、日本映画を代表する役者が総出演しています。
緒方監督という役どころですが、実に小津監督そっくりの岸部一徳さんの演技はお見事でした。
日本映画勃興期を愛情込めて描いた本作を改めて観ることができて幸せです。
次回は、1970年の「家族」。大阪万博の頃に製作された作品です。
私は、幼稚園の年長。家族で万博に行った記憶がなんとなくあります。
山田監督があの時代をどう描いているのか今から楽しみです。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。