NHKラジオ第一の午前中の番組「すっぴん」で紹介されていた萩原浩著「押し入れのちよ」を読みました。
この本は、すっぴん木曜日のパーソナリティー中島早苗さんの「本とシネマの乱読中毒」のコーナーで紹介されました。
このコーナーで紹介された本は、気になって時々買って読んでいます。
安い家賃のアパートに引っ越した青年と明治生まれの少女の幽霊との物語です。
明治生まれの少女は、どこでなぜ死んだのかが一番「キュン」と来ました。
それを知った青年が、少女を成仏させる決意をするに至ります。青年の心の変化にも「キュン」と来ました。
設定自体は奇想天外なのに、身近にありそうに思わせるのは萩原さんの筆の力によるのでしょう。
そして、ドラマのテーマは、さりげなく深いのです。これも萩原さんの文章の力によるものです。
萩原さんの小説では、「明日の記憶」「愛しの座敷わらし」「僕たちの戦争」などを読みました。
どの小説のテーマも読み進めていくと深いことに気づきます。しかし、押しつけがましくないところが萩原作品の好きな所です。
萩原さんの小説を久しぶりに読み、これからも読み進めていこうと思わせてくれる物語でした。
萩原ファンの皆さん、好きな作品をお教え下さい。
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