今日は、朝から企業会計決算特別委員会の県内視察でした。
最初に訪れたのは、東部発電所です。この事務所で8発電所を監視しています。この地域では、新たに平瀬ダムの建設が計画されています。同時に、平瀬発電所の建設も計画されています。平瀬発電所の計画発電量は最大出力1200KW。約9億円の事業費です。この規模の発電所は、水越発電所があります。水越発電所の年間目標発電量は、3509MWHです。徳山発電所や菅野発電所の10分の1程度です。平瀬ダムに発電所を設置をするためには、9億円の設備投資の外にも負担金やその他諸経費も予測されます。それらに見合う採算がこの規模の発電所で確保される見通しがあるのでしょうか。まさに、そのことを企業局で、現在、精査しているのですが、慎重な対応の必要性を現地に立って痛感しました。電力自由化という不安定さが増す中での判断ですから、なおさら慎重さが必要です。
次に訪れたのは、総合医療センターです。総合周産期母子医療センターを中心に視察しました。新生児集中治療室9床は常に満床の状況です。その後方病室としてのGCUも現在6割が埋っています。開設当初からGCUに入院されたまま退院できない患者さんもおられるそうです。酸素が手放せない患者さんの転院はなかなか困難のようなようです。GCUの後方病室の確保が必要な時期を迎えていることを実感しました。
最後は、こころの医療センターを視察しました。H18年度は、入院患者数が減り、入院収益が前年度より減額となりました。そして会計全体として、当年度収支が赤字になりました。入院患者数の減は、新病院への移行により、病床数が200床から180床と減ることに備えるため、入院患者数を減員せざるを得なかったことが理由との説明がありました。H18年度は、病床利用率も8割台に落ち込んでいましたが、H19年度に入り、9割台に回復しているとのことです。
しかし、H18年度当年度収支の赤字の原因が、この新病院への移行による入院収益の減だけが理由なのか、詳しく検証する必要があると感じました。
来週の月曜日に病院会計が、水曜日に企業局の会計がそれぞれ審議されます。しっかり準備して臨みたいと思います。
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