20日、中国新聞デジタルは、米軍岩国基地でオスプレイが夜間飛行を行う予定であると次のように報じました。
「陸上幕僚監部は20日、自衛隊と米軍の共同訓練『アイアン・フィスト26』を九州・沖縄などで2月11日~3月9日に実施すると発表した。訓練期間中の夜間、米海兵隊のオスプレイが岩国基地(山口県岩国市)で離着陸を予定しており、同市は安全対策を国に求めた。中国四国防衛局から情報提供を受けた岩国市によると、共同訓練では日米の共同対処能力の向上を目的に、水陸両用作戦の訓練などをする。期間中、オスプレイ4機程度が岩国基地で夜間の離着陸をするほか、大型輸送ヘリコプターの同基地への飛来も予定している。航空機の飛行に関して『住宅地の上空は可能な限り避ける」と説明があったという。市は、同日、騒音対策や安全対策に万全を期し、早朝・夜間の離着陸を極力避けるよう国を通じて米側に要請した。」
岩国市の報道発表された資料によると、この訓練で、岩国基地では、自衛隊のオスプレイ(V-22)が12機参加し、米海兵隊のオスプレイ(MV-22)が4機、合計、16機のオスプレイが参加し、夜間における離発着も予定しているとのことです。
本ブログでも紹介しましたが、昨年12月19日付しんぶん赤旗日刊紙は、米軍が、オスプレイの相次ぐ重大事故に関する「包括的レビュー」を公表したと報じました。
レビューは、「最も重大が『クラスA』事故(総額250万ドルいじょうの損害、または乗組員の死亡、後遺障害が発生)が過去4年間で12件発生し、うち7件が機械的な要因だったと公共」しました。屋久島沖での墜落事故は、「エンジンの動力を伝えるプロップローター・ギアボックスる(PRGB)内の歯車が何らかの要因で破断し、その破片が他の歯車に挟まり、歯車が摩耗して動力が伝わらなくなった」ものです。改善策としてPRGBの濃い鵜審が決定されましたが「完了の時期は▼不純物を除去するシステムの更新完了が33年▼クラッチを内蔵する『インプット・クイール』は34年」としており、「当面はリスクを抱えながら運用を継続する考え」です。
レビューは「安全性を確保するための各種改善策が実行されなければ『破滅的な結果』をもたらすと警告」しています。
昨年11月30日付南日本新聞デジタルは、オスプレイの事故に関する非公開資料などを調べた米航空宇宙産業の専門記者エラン・ヘッド氏へのインタビュー記事を掲載しています。
エラン氏は屋久島の事故の原因は、ギアボックスの破損だとし、根本原因は、ギア資材の鋼合金に含まれる不純物と述べています。
「海軍航空システム司令部」は不純物を減らすため、新たな製造プロセスへ移すと表明しました。
エラン氏は、『だが、同司令部は非公開の安全評価で、このプロセスを経ても不純物による破滅的な事故率は『100万回飛行時間に1回』を上回るだろうと認めている。これは、米軍の新型機に通常求められる基準『1000万飛行時間に1回』よりずっと高い。オスプレイは近い将来、また深刻なリスクに直面するだろう。」
エレン氏は、根本原因の不純物を減らしても、オスプレイは、近い将来、深刻なリスクに直面すると述べています。
深刻なリスクに直面する恐れのあるオスプレイ16機が参加する訓練を行うことは、私は、行うべきではないことを指摘しておきたいと思います。
その上で、岩国市は、訓練の実施に当たっては、日米合同委員会合意や岩国日米協議会における確認事項の遵守を求めています。
日米合同委員会合意には、2012年に承認された「日本国における新たな航空機(MV-22)に関する合同委員会への覚書」などがあります。
この覚書には、22時から6時までの間、MV-22の飛行について制限されることが明記されています。また、米軍の施設及び区域内においてのみ垂直離着陸モードで飛行し、ほとんどの時間を固定翼モードで飛行することも明記されています。
また、岩国日米協議会では、滑走路運用時間は、23時までとされ、22時以降のタッチアンドゴー等は禁止されています。
つまり、22時以降のオスプレイの離着陸訓練は、行われてはなりません。
岩国基地の訓練に来る16機のオスプレイが、米軍の「包括的レビュー」で指摘されている、どの程度の安全対策が取られているのかについて、県は、国に照会すべきです。
繰り返しになりますが、それでも深刻なリスクに直面するとのエレン氏の指摘を受ければ、訓練はやはり行うべきではないと考えます。
オスプレイの生産は、今年度に中止されるとのことです。米軍は、50年代まで運用するとしていますが、欠陥のあるオスプレイの運用は、日米両政府とも直ちに中止すべきでだと考えます。
オスプレイ16機が参加する夜間訓練が米軍岩国基地と九州方面で行われます。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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