23日付、中国新聞は、呉に、航空自衛隊宇宙作集団の部隊が配備される案が浮上していると次のように報じました。
「防衛省が航空自衛隊に新編する宇宙作戦集団の部隊を呉市の会場自衛隊呉基地に配備する案が浮上していることが22日、分かった。次の防衛衛星と通信する地上施設の整備と合わせて、政府が本腰を入れる宇宙を利用した防衛力の強化という新たな役割を担う。自民党宇宙開発特別委員会の寺田稔委員長が明らかにした。呉基地に空自の部隊が来れば初という。防衛省が2026年度、宇宙作戦群を宇宙作戦集団に格上げする。当初予算案には、新たに打ち上げる防衛衛星と交信するアンテナなど地上設備を呉基地に整備する経費112億円を盛り込んだ。関係者によると、防衛省は地上配備を運用するため、宇宙作戦集団の一部を呉基地に配備する案を検討している。数百人規模が見込まれ、西日本での主要拠点となる。同市の日本製鉄(日鉄)瀬戸内製鉄所呉地区跡地で計画する複合防衛拠点に庁舎を置く可能性もあるという。防衛省は宇宙の利用は不可欠として、情報収集や通信、測位の能力を向上させるとしている。宇宙作戦群の司令部は府中基地(東京)に置く。山陽小野田市にも防府北基地レーダー施設がある。過去最大の9兆353億円の防衛費を計上した26年度予算案では、宇宙関連に2183億円を充てている。次期防衛衛星の整備に加えて、民間衛星の高開度画像の取得、衛星への電磁妨害を把握する装置の取得を進めるとする。(宇宙を活用した防衛能力の強化)航空自衛隊に2020年、自衛隊初の宇宙作戦隊が発足し、22年から宇宙作戦群に拡大。26年度には航空自衛隊を『航空宇宙自衛隊』に改編する。25年版防衛白書で『人工衛星を活用すれば、地球上のあらゆる地域の観測、通信、測位が可能』と記述。防衛省は25年7月策定の宇宙領域防衛指針で、衛星通信を同省、自衛隊の作戦全ての基盤と位置づけた。」
記事にある「2025年7月に防衛省が公表した「宇宙領域防衛指針」にSDA能力の強化があります。
SDAとは、宇宙物体の位置、軌道等を把握するもので、防衛省はその能力を強化するとしています。
更に、指針には「2024年度にSSAレーダーの運用を開始したほか、地上レーダー等では把握が困難な軌道上の宇宙物体の特性をより近傍から観測するため、2026年度にはSDA衛星の打ち上げを予定しているが、今後、SDA衛星の複数機運用やセンサー数増加、商用サービス利用に向けた検討も進めていく。」とあります。
また、記事にある2025年版防衛白書には「これまで防衛省・自衛隊は、宇宙利用の優位を確保するための能力の強化に取り組んでおり、その一環として、宇宙状況把握(SSA)の強化に向けた取組を進めてきた。今後は宇宙物体の位置や軌道などを把握するSDAの強化に努めていく。2023年度には、SDA衛星(2026年度打ち上げ予定)の製造に着手した。また、SDA衛星のさらなる複数機での運用についての検討を含めた各種取組を推進する。そのため、宇宙作戦の運用基盤を強化するため、宇宙作戦指揮統制システムなどを整備する。」とあります。
2023年8月22日の本ブログに書いているように、23年8月21日に行われた「宇宙監視レーダー基地建設に反対する会」と防衛省との交渉で、SDA体制構築のためにSSA体制にどのような役割が付加されるのか担当者に質しましたが、明確な回答は得られませんでした。
防衛省の二つの文書にあるように、今年度SDA衛星が打ち上げられる予定であり、SDA体制の強化が進められてきます。
私は、昨年8月に、県に、SDA体制整備で、SSAレーダーの役割がどうなるのか、国への照会を求めました。
県は、国からSSAレーダーの役割に変更があったとの説明を受けていないと回答しました。
私は、新年度、宇宙作戦集団が作られ、SDA衛星が打ち上げられるなど、更なるSDA体制が強化される中で、防府北基地と山陽小野田市のSSAレーダーに新たな役割が付加されるのではないかと思います。
私は、再度、県に対し、SDA体制の強化の中で、県内の施設の役割の強化が行われるのではないか国に照会するよう求めたいと思います。
SDA衛星の情報を集約するのは、当面、府中なのか、防府北基地なのか、質していくことが求められていると思います。
それにしても、呉地域で、日鉄跡地も含めて、自衛隊の機能が強化されている動きも看過できません。
宇宙領域での自衛隊の機能強化に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。