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川口真由美さんの最新CD「苦いコーヒーと甘いデーツ」最高です。

 大学時代の同じ下宿だった鳥羽さんと日本福祉大学同窓会創立70周年記念大同窓会に参加しました。
 会場で、同学年だった山口県同窓会会長の方や同じ宇部市に住む先輩や、白川容子参議院議員など多くの皆さんにお会いすることが出来、エネルギーを貰いました。
 鳥羽さんから川口真由美さんの最新CD「苦いコーヒーと甘いデーツ」を受け取り早速聴いています。
 このCDの背景について、「京都音楽センターNEWS」4月20日号に掲載されてある時田裕二さんの文章を紹介します。
 「川口真由美さんのCDを発売します。『苦いコーヒーと甘いデーツ』『戦争の家』『ケサラ』の3曲入りです。ガザやウクライナでは毎日生命の危険を感じながら生きている方々がおられます。そのガザでは子どもたちの腕や足に名前を書く方がおられるそうです。爆撃で見分けがつかなくなった死体が誰の子どもかわかるようにするためと聞きました。なんと悲しいことでしょう。また、ガザ地区には、死者を見送るときに、苦いコーヒーと甘いデーツを振舞う伝統があるそうですが、悲しみの儀式を行う時間も余裕もなく、当然コーヒーやデーツで振舞うことも出来なくなっています。川口さんの『苦いコーヒーと甘いデーツ』は、そのことに心を痛めて作られました。『戦争の家』では、お国から赤い紙を受け取って特攻隊として出撃した息子と、その息子を想う両親の言葉が歌われます。日本では戦争が終わって80年、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。戦争の悲惨さを知る人や平和を願う人々がこれだけたくさんいるのに、今なお世界のどこかで戦争が続いている。仲良くできないものかと考えてしまいます。また、戦禍にさらされている各地の子どもたちの食べ物は足りているのか。教育は行われているのか。心配は尽きません。戦争が起きないようにするためには、生命を大切にする教育が必要だと思います。自分の生命はもちろん、周りの誰かの生命も大切にしなければならない。そのことが理屈ではなく当たり前になることが必要なのでしょう。かつて日本のように『お国のために死ぬのが英雄』などと教えてはならないのです。たくさんの国民のひとりではなく、ひとりひとり名前を持ち、個性を持ったひとりだと、お互いに尊重し合うことが大切なのです。そんな世の中になるよう、できることから始めたいと思います。私は、人と人とがつながり合い、認め合い、それぞれが大切な一人だと思える仲間が増えることを願っています。微力ですが、人々を励まし、勇気づけ、自分や周りを信じてみようと思い、そんな音楽を広めていきたいと思います。」
 安田浩一著「地震と虐殺 1923-2024」を読んでいます。関東大震災の直後、荒川の河川敷に、虐殺された多くの韓国・朝鮮の人々が埋められました。戦後、虐殺された韓国・朝鮮の人々を追悼する運動がおこり、その中心が「ほうせんか」という団体です。団体のメンバーの一人が愼民子さんです。
 愼さんは、自らが在日コリアンです。
 安田さんのなぜ熱心に活動してきたのかの問いに愼さんは「私を殺さない人を増やすために」と答えます。
 安田さんはこの章の最後に「私は殺さない。殺されない。殺させない。いまを生きる者の責任だ」と締めくくっています。
 ベトナム戦争に参加した元米海兵隊員のアレン・ネルソンさんの著作「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」にこのようなくだりがあります。
 「アメリカ兵はベトナム人を『グークス』という言葉でよんでいました。それは東洋人をバカにして言う言葉です。」
 関東大震災の時も、当時、侵略していた韓国・朝鮮の人々を日本人は、差別して虐殺したことは事実です。
 子どもが亡くなることを前提にして、手足に名前を書くことが二度と起きないようにするためにはどうすればいいのか、川口真由美さんの「苦いコーヒーと甘いデーツ」を聴きながら考えています。
 時田さんの文章にある「たくさんの国民の一人ではなく、一人ひとり名前を持ち、個性を持ったひとりだと、お互いに尊重し合うことが大切なのです。そんな世の中になるよう、できることから始めたい」
 私も、この気持ちを強く持ち、同窓会で頂いたパワーで今日からの活動を始めたいと思います。
 鳥羽さんとは、今度は、川口真由美さんのコンサートに一緒に行こうと約束し、帰路につきました。
 川口さんの歌からもパワーを頂き、今日からの活動を始めたいと思います。

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