昨日、毎日新聞は、長生炭鉱の水没事故での遺骨収集のための潜水調査が行われたことについて次のように報じました。
「1942年に落盤による大規模な水没事故が起き、朝鮮半島出身の労働者136人を含む183人が亡くなった宇部市の海底炭鉱『長生(ちょうせい)炭鉱』で30日、残されたままの遺骨収容に向けた潜水調査があり、ダイバーが出入り口(坑口)から坑道内に入った。遺骨は見つからなかったものの、調査を実施する市民団体は『大きな一歩』と前向きにとらえた。30日午後2時50分ごろ、ダイバーの伊佐治佳孝さん(36)が9月下旬に発見された坑口から坑道内に潜入。約40分間の潜水で、深さは再審で約26㍍、坑口から約180㍍の範囲を調べた。伊佐治さんは調査終了後、『坑道にはずっと木片や金属片が落ちており、遺骨かの判断がつかなかった。継続して潜水すれば遺骨の収容につながるはず』と期待を込めた。調査を実施した『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』の井上洋子共同代表は、坑道から戻ってきた伊佐治さんと握手し『無事でよかった。坑口から下につながっていると分かり、希望が見えた』と感慨深そうに話した。父が炭鉱で働いていたという在日朝鮮人二世の徐正吉(ソギョンギル)さん(82)は『ようやく先が見えた。市民団体やダイバーには感謝しかない』と涙を浮かべた。」
私も昨日は、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の運営委員として、潜水調査の手伝いを務めました。
坑口から初めての潜水調査を終えて、上陸するダイバーの伊佐治さん
ダイバーの伊佐治さんの技術力に頭が下がる思いで見守っていました。
市民団体でここまで調査を行ったことを受け、国は、遺骨収集を開始すべきです。
県は、宇部市とともに、市民団体が行ってきた努力を国に伝え、遺骨収集の実施を求める時です。
長生炭鉱の遺骨収集に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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