3日、中国新聞は、県のアウトドア観光補助金について、24年度分が決定したと次のように報じました。
「県は2023年度に創設した、民間などのアウトドア観光事業の経費を上限1億円で補助する制度で、24年度の採択事業者を美祢市観光協会、宇部市の宿泊業『COCOLAND』の2事業者に決めた。24、25年度で美祢市観光協会に計約9903万円、COCOLANDに計約5096万円を補助する。制度は『山口ならではの特別な体験創出支援』と銘打ち、工事や備品購入などの経費を4分の3以内で1億円を上限に公募し、8件の応募があった。補助の実務を担う県観光連盟や県、外部有識者が事業の実現性や経済波及効果、地域の現状を踏まえた企画力などを基準に審査した。美祢市観光協会は同市の秋吉台と秋芳洞のアクティビティセンターを整備し、ツアー商品販売やアウトドア用品のレンタルなどを予定。26年春に営業を始める計画という。COCOLANDは宇部市の常盤湖畔の森を生かし、恐竜をモチーフにしたアトラクションやロープ渡りなどがあるアウトドア施設を整備する見込み。いずれも地元の市などと連携する。制度は初年度に23件の応募があった。初年度に採択された山口市、周南市、長門市の3事業者のうち、山口市と周南市の2事業者の計画が遅れ、6月の県議会定例会などで審査の不備や遅れを指摘する声が出た。」
記事にある6月県議会で審査の不備や遅れを指摘したのは、私の一般質問の中でのものです。
私が指摘をした初年度に採択された山口市と周南市の2事業者の計画の遅れの最近の状況です。
まず、山口市の業者が秋穂二島に建設予定のリゾート施設についてです。
業者が地元住民へ説明した資料によると、今年7月に施行を開始し、工期は8カ月としています。
私が7月11日、照会した県の回答は、「着工は8月予定」としています。
9月5日に現地を視察しましたが、当初の予定通り来年3月にオープン出来るのか心配です。
次の周南市の業者が平生町を中心に行うアウトドア事業についてです。
クルーズ船を就航させることがこの事業の柱とも言えるものです。
中国新聞の取材に、周南市の業者は「光市牛島に設けている宿泊施設への客を運ぶために運航すると説明。クルーズ船は既に購入したものの、宿泊施設が開業できないため運航していない」と答えたとあります。
この報道の受け止めを県に尋ねたところ、県は「牛島の宿泊施設については補助対象外。クルーズ船の運航ができていないのは停泊場所の調整が遅れていることによるものと承知している」と答えました。
地元の方にお尋ねしたところ、「クルーズ船の停泊場所は不明。佐合島での宿泊施設についても動きはない。」とのことでした。
現時点で、山口市の業者が進めるリゾート施設も、周南市の業者が進める平生町でのクルーズ船就航の事業も、遅れをきたしている状況にあるようです。
今後もしっかり状況を注視し、9月県議会でも必要な発言を行っていきたいと思います。
山口県が行っているアウトドア事業に対する補助金に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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