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2023年本屋大賞受賞作 凪良ゆう著「汝、星のごとく」を読みました。

 「全国書店員が選んだ 売りたい本 2023年本屋大賞」が4月12日に発表され、2023年本屋大賞に凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」が選ばれました。
 受賞が決まって本屋で受賞作を購入して一気に読みました。ページをめくる手が止まらない、後半は涙が止まらない作品でした。ゴールデンウィークにでも、皆さんに是非読んでいただきたい作品です。
 凪良ゆうさんの作品はこの作品以外に、2020年の本屋大賞受賞作の「流浪の月」や「滅びの前のジャングリラ」を読みました。どの作品も一気読みさせてくれる作品です。凪良さんは、特殊な環境に置かれた人物の描写が得意で、読者の心までヒリヒリさせ、感情移入させてくれます。その上で、社会問題にもしっかり向き合っているから、読み応えある作品となっています。
 今回も、ヤングケアラー、男女の働く上での格差、LGBTQ等々が扱われています。総じて今回の作品は、自分の人生を生きることの難しさが大きなテーマであり、誰にも直面する問題で、主人公と自らを重ね合わせることで、主人公は特殊な状況に置かれているのだけれど、共感してしまうのです。
 凪良さんの作品は、それぞれの特殊な状況に置かれた人物を包み込む包容力があります。これは、凪良さん自身の経験に裏打ちされた包容力なのかも知れません。
 凪良さんは、最後には、金子みすゞの「みんな違ってみんないい」と思える登場人物の人生を描ききるのです。
 今回もあっぱれ、本屋大賞二度目の受賞です。本屋大賞は、書店員の方たちが売りたい本を選ぶという方法に共感を持ち、大賞作品は、毎年注目し、受賞作の半分以上は読んでいます。前に、本ブログで書きましたが、受賞作のほとんどが映画になっていることでも有名です。
 そのほとんどの映画を観ていますが、凪良ゆうさん原作の映画「流浪の月」を見逃していたので、今からビデオショップで探そうと思います。
 深い苦しみを抱えた現代人を鋭く描き、温かく抱擁する凪良ゆうさんの作品をこれからも応援していきたいと思います。
 凪良ゆうさん二度目の本屋大賞受賞おめでとうございます。
 凪良ゆうさんのファンの皆さんのどの作品がお好きですか感想をお聞かせください。

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